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子どものタイプ(雑感)

子どものタイプどんな場合でも、第1子は親にとって子育ての情報が全くないため、有益な情報を求めて奔走します。その際、情報過多になり過ぎると、何がわが子に合うのかがわからなくなり、逆に子育てに自信がなくなってしまいます。ひどくなると情報に振り回されて親子とも疲弊してしまいます。あげく、親から「子育ては失敗だった。」という言葉が発せられると、子どもは非常に傷つきます。
かたや第2子以降では、親は第1子での経験が役立ってくるわけですが、子どもは一人一人全く違っていることを認識しないとまたしても厳しい結果が待ち受けます。

さて、そんな中、過去の生徒対応で血液型のように兄弟姉妹の関係を統計的に見ると、ある程度同系の性格を発見できます。
例えば、一人っ子の長男は、家庭において比較する対象がないためか、喜怒哀楽が大きく、一人で盛り上がって一人で落ち込む傾向があります。また、大人との関係と子どもとの関係を区分けすることが下手なので、人間関係で悩むときがあります。この場合、親の関わり方次第で、自立するか、親べったりになるかの両極端のタイプになる傾向があります。そのため親は、つかず離れずの関係を築くことが難しいので、子どもの友だちを大切にして、友だちの話題でコミュニケーションをとることがよいと思われます。

他にも、2人兄弟姉妹の場合で、下に弟妹がいる長男・長女は、おっとりしていて、やさしい面があります。親にも従順であるためか、意思がないように思われがちですが、芯は強い子どもが多いのです。ただ、本音をうまく意思表示することが下手な傾向があるので「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから・・・」という親の言動はなるべくやめた方がよいでしょう。その言葉を多用すると行動を自制させてしまい、ますます意思表示をしなくなることが予想されます。加えて、下が妹か弟の場合でも違った傾向になります。それに、上に姉がいる長男、兄がいる長女でも面白い傾向があります。

全部を紹介するにはスペースが限られていますのでここまでとしますが、とにかく、親は子育てに関しては一生初心者マークですから、人様の教育方法がわが子にぴったり合うわけでもないので、一人っ子、兄弟姉妹などの環境による特性を熟知され、上手に導く以外、これといったものはないはずだと思うのです。

(2008.06.30)あまのじゃく


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