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2011年10月28日

学校教育・教科書の内容はどのように変わったの?

「詰め込み教育」への反省から「ゆとり教育」へと変わり、さらにいま学力低下が問題視される中で、教科書の内容もまた大きく変わっていきます。「詰め込み」でも「ゆとり」でもない、新しい教育方針と内容が提示されています。

学校教育・教科書の内容はどう変わる?各教科に通じて言えることとしては、まず全体の授業時間数が増えていきます。それによって当然内容も広くなったり深くなったりしています。英語に関して言えば、学習する単語数が900から1200と大幅に増え、同時に「コミュニケーション」の力を高めるよう授業内容にも変化があります。国語や社会などを見ても、これからの国際社会への対応と同時に、自分の国と文化をもっと理解し、愛する心を培う姿勢が表れています。

学習者(生徒さん)はもちろんのことですが、学校の先生にとっても大きな変化であることは明らかですね。今後の学校教育では、日本人としての誇りとともに世界に通用する人材育成という観点で、大きな注目を集めるようになるでしょう。

それでは、教科ごとの変化についてご参考ください。

各教科の編集者に聞きました!国語の編集者に聞きました!英語の編集者に聞きました!
社会の編集者に聞きました!数学の編集者に聞きました!理科の編集者に聞きました!

文理の教材は、どのようなきっかけで使い始めましたか?

文理の教材は、どのようなきっかけで使い始めましたか?姉が文理さんの「教科書ワーク」などを使って高校受験に成功しているのを見てきましたので、自然と私も文理さんを使うようになりました。

といっても本当は、せっかく中学に上がるのですから、参考書も新しく気分を一新したかったのですが。(笑)

きっかけは姉でしたが、使ってみてその使いやすさが分かりました。
いまでは、自分で選べと言われても文理さんを選ぶと思います。本当です。

どんなところが気に入っていますか? または役に立っていると思われますか?

どんなところが気に入っていますか?姉に倣って、私も「中間・期末攻略本」をメインに使っています。

文理さんの参考書はまとめがしっかりしていて分かりやすいので、授業のサポートにはぴったりだと思います。これも姉からの譲りですが、私も授業のノートをしっかりとっています。

そして分からなかったところは帰ってから文理さんの参考書の解説を読んでその日のうちに解決するようにしています。

特に中間と期末に大きいテストのある中学校では、一度のテスト範囲が
とても広いので、「攻略本」があるととても助かります。というか、
「攻略本」がなかったら、とても追いつけなかったと思います。

小学校から中学校に上がって、勉強の仕方や内容にどのような変化がありましたか?

勉強の仕方や内容にどのような変化がありましたか?一番大きいのは、スピードとテスト範囲です。小学校ではゆったりと授業が進んで、理解するための時間がありましたが中学校ではどんどん先へ進んでしまって、授業だけではとても追いつけません。

また小学校では授業内容を忘れないうちに小さなテストがたくさんあって、いま振り返るととても生徒のことを考えてくれていたと思いますが、中学校では中間・期末に大きなテストがあって、その成績がとても大切です。

当然テスト範囲も小学校とは比べ物にならないくらい広くなりますし、その分、準備も大変になります。
「攻略本」はそういった中学校の勉強に合った、とても役立つ参考書です。

授業の難しさも大きく変わりましたね。
教科も9教科になって、問題量もずっと増えました。暗記しなければ
ならないこともどんどん増えていく感じです。
暗記は時間をかければできますが、数学のように「考える」問題を解くには
毎日の練習が大切だと思います。本番(テスト)では時間にも限りがありますので
普段から時間を意識しながら練習する必要があります。
小学校とはずいぶん違いますね。

本当は、中学校に上がるのはとても不安だったんです。
私には姉がいたので、中学校がどんな感じなのは、いつも根掘り葉掘り
聞いていました。

いつもどんな風に勉強されていますか?

いつもどんな風に勉強されていますか?不安を忘れるために、中学校に入ってすぐ部活を始めました。
いまでは毎日練習で、くたくたになって家に帰ります。
やりたいことがたくさんあって、ヒマな時間なんかちっともありません。(笑)

それでも家に帰ったら、すこし気分転換にインターネットを覗いたりして休んで、ご飯を食べてから勉強を始めます。部活でくたくたになってご飯を食べると眠くなって勉強も大変ですが、それでもその日の授業内容は必ず復習するようにしています。

私は姉のように美術系とか、自分の進みたい道がはっきりとあるわけでは
ありませんが、行きたい高校が見つかったときに、中1からもっとちゃんと
勉強しておけば良かった、などと後悔したくありませんからね。

うちは幸い学校から徒歩5分ほどの距離にあるので、登下校で無駄な時間を
使うことがありません。いまではテレビを見る時間があったら、ひとつでも
漢字や英単語を覚えるために使いたいですね。

テストの範囲が広くなった上に、部活などで時間が少なくなっただけ、
的確な参考書があるととても助かります。私にとっては、それが文理さんの
「攻略本」なんです。本当に助かっています。

取材後記

かりんさんは中学校からハンドボール部に入って、毎日ハードな練習を続けています。それだけに自由な時間も少なくなって、効率的な生活が求められているようです。勉強も大切な中学校で、授業にしっかりついていって良い成績を残すのは簡単ではありません。部活をしていればなおさらですね。そんなかりんさんのお勉強に、文理の参考書が役立っているのはとても嬉しいことです。文武両道を実践されるかりんさん、これからも部活、勉強と頑張ってください!

文理の教材は、どのようなきっかけで使い始めましたか?

文理の教材は、どのようなきっかけで使い始めましたか?はじめて文理の「教科書ワーク」を使い始めたのは、小学校2年生のころです。

お母さんが塾※で使っているのがきっかけでしたが、学校が終わって家に生徒さんが集まってくると、私も好奇心で授業を覗くようになりました。そこで「教科書ワーク」が使われていて、私も自然と「教科書ワーク」を使うようになりました。

塾で教えているときのお母さんは、厳しいこともありますが、
塾のおかげで学校の授業の内容もよく理解できるようになって、たのしくなりました。

※文理注:
綺更さんのお母様、まどかさんは神戸で塾を営んでおられます。教科は算数・数学と英語。小学校1年生から中学校3年生まで、10人ほどの生徒さんを抱えて、毎日学校が終わってから夜8時くらいまで、その日授業で習ったことの復習から高校受験の対策まで、文理の「教科書ワーク」を使って親身に教えられています。

どんなところが気に入っていますか? または役に立っていると思われますか?

どんなところが気に入っていますか? 解説がとてもわかりやすいところが気に入っています。
授業で先生の解説がわかりにくかったり、理解できなかったときなどに、「教科書ワーク」で復習するとよくわかったりします。

とくに、私は数学が苦手で、小学校のころは授業もたのしくありませんでした。

それが、お母さんの塾や、そこで使っている「教科書ワーク」で予習してから学校に行くようにすると、授業もわかってたのしくなって、だんだんと苦手な数学も好きになってきました。

小学校から中学校に上がって、勉強の仕方や内容にどのような変化がありましたか?

勉強の仕方や内容にどのような変化がありましたか?教科が増えましたし、レベルも高くなって難しくなりました。
授業のスピードも、小学校に比べたらずいぶん早くなりました。わからないことをそのままにしておくと、あっというまに追いつかなくなります。
ですので、その日の授業でわからなかったことがあったら、その日のうちに解決しておくことがとても大切だとおもいます。

私の場合は、先生の解説でわからなかったことを、お母さんに聞いたり、「教科書ワーク」で調べたりして理解するようにしています。
「教科書ワーク」には、とても助けられていますね。お母さんの授業で使っているのがきっかけで始めたのですが、いまではなくてはならない勉強のパートナーです。

いつもどんな風に勉強されていますか?

いつもどんな風に勉強されていますか?学校が終わって帰宅してから、毎日復習をするようにしています。
その日わからなかったことを、きちんと理解できるまでは「教科書ワーク」で復習して、それでもわからなかったことはお母さんに聞いたりしています。

学校の授業内容が難しくなって、暗記しなければならないことも増えました。
特にテスト前などは暗記が大変で、ひとりでぶつぶつ独り言のように口に出して覚えるようにしています。
手で書いて、耳で聞いて、声に出して、五感をできるだけ使って全身で覚えるようにしているんです。

中学に上がって、教科も増えたし授業も難しくなりましたけど、「教科書ワーク」のおかげで苦手な数学もたのしくなったり、とても助けられています。
これからも、頑張って勉強を楽しみながら頑張ります!

お母様まどかさんのコメント

お母様まどかさんのコメント綺更は自立心がとても強くて、小学校の頃から自分の勉強法は自分で考えて見つけ出してきたようです。

学校の先生にもその辺が評価されたのでしょうか、学級を代表して課題を発表したりもさせてもらっていました。中学校に上がるときはいろいろと変化があり、戸惑い気味でしたが、「教科書ワーク」という強い味方もありましたし、なんとか自分のやり方を見つけてきたようです。

友達にも恵まれて茶道を始めたり、充実した中学生活をスタートしています。これからも母として、時には教師として、綺更の生活全体を「教科書ワーク」と一緒にサポートしてあげたいと思っています。

取材後記

綺更さんは中学校に入って、小学生の頃からやってみたかったという茶道を始めまました。友達に誘われて仮入部してみたところ、足がしびれることもありますが、お抹茶を立てる所作がたのしくて入部したということです。勉強とうまく両立して、中学生活を満喫してほしいですね! 文理も「教科書ワーク」で応援しています!

学年別 教科書ワーク徹底分析

中学1年生中学2年生中学3年生

教科書改訂で理科の授業の内容はどのように変わりますか?

大きな変化としては、これまでの1分野上下、2分野上下の4分冊方式から、学年別の3分冊方式に変わることが挙げられます。学年の段階に応じたスパイラル(反復)学習による基礎的・基本的な知識・技能の定着、という大義が掲げられており、これは数学の教科書改訂における方針と同様のものです。そのため、中には算数や数学の要素を掲載している教科書もあるほどです。

理系教科は今回の改訂において特に変化の大きい分野になります。理科では教科書のボリュームが3年間で45%増と、非常に大きく増加しています。その中で単元にも「イオン」、「遺伝」、「進化」といった、「ゆとり教育」で一度はなくなった分野が復活しています。この改訂の根底には、理科教育を通じて自然界の仕組みについて学び、「科学的な思考力・表現力」を育成するという理念があります。

「教科書準拠」の理科の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?

数学でも同様のようですが、理科でも教科書の内容が広く深くなっていることで、教科書をしっかり理解していればある程度の学力が身に付くようになっていると言えます。ならば学校の授業さえしっかり聞いていれば良いように聞こえますが、中学校では生徒の「自発的」な学習が要求されます。ある程度は自分で調べたり、クラスメートと相談するなどして、自分の力で理解することが必要です。そこが小学校とは大きく異なる点です。

こうした中学校の学習において、授業ではカバーしきれない教科書の内容をしっかり家で学習するためにも、授業内容を理解して積極的に参加するためにも、教科書準拠の教材は最適なんです。

中学教育における理科の勉強で、ポイントとなるものはどこにあるでしょう?

中学校は、高校受験から大学進学までを見据えた準備を行う上でも重要な時期と考えられます。

理科には、覚えればいい部分と、基礎から積み上げなければならない部分があります。覚える部分に関しては取り組みやすいと思いますが、積み上げ部分は基礎がしっかりしていないと理解できませんし、次のステップへ進むこともできなくなります。

暗記だけに頼るのではなく、なぜそうなったのかまで突き詰めて理解できることが必要になります。中学教育の基本はなんといっても教科書ですから、どうか皆さんも学校の教科書を大切にしていただきたいと思います。

中学生へ理科の勉強に関してアドバイスはありますか?

中学生は自発的に学習の大切さに気づく時期でもあります。

理科に限ったことではないと思いますが、授業を中心にした学校生活を「楽しむ」には、まずいろんなことに興味を持つことです。興味のあることは長続きするでしょうし、自発的に調べたいという気持ちにもなるでしょう。授業や実験、観察にも積極的に取り組んで、いろんなことに興味・関心を持って接していただきたいです。とにかく理科という教科を好きになって、楽しむことが一番の近道ではないでしょうか。私たちもそれを目標に、教材作りをしています。

文理では、理科の教材を作る際に、どのような点に注意していますか?

受験や日常学習など、使う人の目的に応じて役立てられる教材でありたいと思っています。問題は分かりやすく、学習効率の良い「良問」の作り方をいつも考えています。長年の経験が詰まっているのが文理の教材の強みでもありますから、ぜひ信頼して、教科書とともに大切に使っていただきたいですね。

学習指導要領や教科書の改訂で、数学の授業の内容はどのように変わりますか?

まず小学校の算数で大きな改訂があったことを受けて、中学校の数学では小学校へ下りていった学習内容を補充する形で新たな内容が盛り込まれたり,今まで「発展的な学習内容」とされていた内容が通常の正規の内容になったりしました。中学校の場合は、教科の内容として難易度が上がったというよりも、課題が増えたことによって教科書自体の厚みがかなり増え,授業の時間数も増えたことが特徴です。学習内容の変化だけを見れば、小学校の方が変化は大きかったでしょう。小学校の若い先生には、この変化に対応するために苦労されている方もいらっしゃるかもしれません。

授業水準としては、ゆとり教育が導入される前の状態に戻る方向に進んでいると言えば簡単でしょう。しかし学習指導要領の内容は、単に戻ったというわけではありません。これは他の教科にも共通して言えることですが、「ゆとり」と、それ以前の「詰め込み」への反省は残っています。この反省が反映された新たな学習指導要領には、より建設的な教育方針が打ち立てられています。

改善事項には、「国際的な通用性」「内容の系統性」の観点から指導内容を充実、と難しい表現が使われていますが、数学という世界共通言語の理解と発展によって、国際的な人材育成を目指していると解釈できます。この理念は、「詰め込み」でも「ゆとり」でも実現できないものでしょう。これに従った授業内容の拡大と深化であれば、今回の改訂について心配されている親御さんもご理解いただけるのではないでしょうか。

「教科書準拠」の数学の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?

先に述べたように、今年からは従来よりも学習内容が増えます。必要なのは、この教科書と授業の内容にしっかりとついていくことですね。ボリュームも時間も増えていますので、生徒さんの学習範囲は広く深まっています。授業での疑問を残したままにしておくと、あっという間についていけなくなるでしょう。

そこで役立つのが、教科書内容に準拠した教材です。教科書には明示されていないがよく問われるポイント,教科書では少し舌足らずと思われるポイントを補完するのが,教科書準拠の強みです。個人の塾では、テキストに文理の「教科書ワーク」を使われているところもあります。それは、やはり教科書の内容をしっかり理解しておくことがなによりも重要であることが認められているからでしょう。

数学を学ぶ上でのポイントとなるものはどこでしょう?

数学は、Key of Universe と表現されるように、世界の万象の謎を解くカギのようなものです。数学を学ぶことで物事の構造がわかり、組み立て方がわかり、変化の仕方を解明するのに役立ちます。自然界、人間界にはたくさんの謎があります。それを解くカギとなる数学は、実際にいろんな暗号にも応用されています。ですので、数学を勉強するといろんな謎を解くカギを手に入れられるぞ!と言うことができますね。そこに興味を持ってもらえることが、数学の学習を楽しくするポイントだと思います。

とにかく、楽しく勉強するためには興味を持つことです。好奇心が強ければ強いほど、問題を解くことも楽しくなりますし、難解な問題であればあるほどぶつかっていくエネルギーにもなるでしょう。

数学の勉強に関してアドバイスはありますか?また、文理の教材を使うメリットは?

小学校の算数よりも中学校からの数学の方がよりロジカルで、ルールに基づいて行うゲームのような感覚があります。ルールに従えば、ここまでできるんだという達成感を感じられるでしょう。高度な数学では話も違ってきますが、中学の数学レベルなら解答はだいたいひとつで、その答えにたどり着いたときには大きな達成感があると思います。また、中学数学では手持ちのルールの数は少ないけれど、それらを組み合わせることによって大きな構成を構築でき、そのロジックが整然としたときには清々しさのような感覚すら覚え、それが数学を好きになるきっかけになるでしょう。

文理の教材は、解説とまとめが区分けされており、分からないからすぐに解説を見てしまうのではなく、ヒントを得ながら自力で解くことの面白さを感じてもらうようにできています。大切なのは、解答に導くまでの過程に面白みを感じてもらうことですから、単純に答えだけを記載するのではなく、解説も丁寧に分かりやすく工夫しています。演習問題にもバリエーションを持たせて、多くの問題に触れることで自分の中のルールブックを充実してもらえるようにしています。

文理では、数学の教材を作る際に、どのような点に注意していますか?

なかなかご利用者の生の反応というものに触れる機会は少ないのですが、時折「ここまで解説してくれて役立った」という声をいただきます。そうするとかえって「ここまでやることを求められているのか」という気づきにもなり、自己叱咤とともに達成感を感じられます。逆に批判の声をいただけば、更なる改善への気構えが強まりますし、編集者としてはむしろありがたい声だと感謝しています。

「教科書準拠」を掲げているので、内容だけではなく中身の構成の仕方にも気を遣っています。どうすれば教科書と照らし合わせても見やすく分かりやすくできるか、と考えながら構成し、かつ教科書をサポートできるだけの情報をどう盛り込んでいくかということも考えなければなりません。とにかく、使いやすくて分かりやすい教材でなければ、数学を好きにはなってもらえませんから。そこにいつも重点を置いて作っています。

学習指導要領や教科書の改訂で、社会の授業の内容はどのように変わりますか?

学習指導要領や教科書の改訂で、授業の内容はどのように変わりますか?授業の時間数が1割ほど増加するに伴って、社会のそれぞれの分野の学習内容も深くなり、増えていきます。特に地理の学習内容には大幅な変更があり、世界地理(6地域)と日本地理(7地域)の諸地域をすべて学習するようになっています。歴史においては、日本史では近現代が充実。世界史では四大文明や三大宗教、中世ヨーロッパ史などが増えています。公民では社会の問題に向き合えるような概念の学習が扱われています。

今回の学習指導要領の改訂は、「詰め込み型」だった10年前までの教育姿勢から「ゆとり教育」に変わり、それによって一般常識の不足が指摘され始めたことへの反省がきっかけではありますが、単純に10年前に立ち戻ったわけではありません。学習の水準は10年前に戻ったと言えますが、その意図や目標には変化があります。

今回の改訂全体の目標として、社会生活についての理解を深め、日本国土と歴史に対する理解と愛情を育てることが掲げられています。簡単に言えば、社会の学習を通じて世界における日本を学び、もっと好きになってもらう、ということですね。

また、国際社会に生きる上で、日本が「平和」で「民主的」な国家と社会の形成者であることへの理解を深め、その一員としての資質を育む、という目標もあります。ちょっと中学生には難しい内容かもしれませんが、編集者としては,少しでもその理解に役立つ教材にしたいと思っています。

「教科書準拠」の社会の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?

学校教育の基本が教科書にあることは明らかです。社会もほかの教科と同様に徐々に学習範囲が広がり、内容が深くなっていきますから、まず学校の授業内容をしっかり押さえることがなにより大切です。

学習量も時間数も10年前の水準に戻っただけに、学校の授業についていくのも大変になるでしょう。そんなときに、教科書準拠の参考書はきっとお役に立てるはずです。勉強を楽しんで、好きになるためにも、学校の授業で疑問点を残したままにはしたくないですし、授業だけでは理解が追いつかないこともあります。その日の疑問をその日のうちに解決するには、やはり教科書準拠の教材の存在は大きいでしょう。「教科書ワーク」を始めとする文理の教材は、そうした目的のために作られています。

社会の勉強に関してアドバイスはありますか?

社会科には,文化や歴史だけでなく、世界における地理関係、経済情勢、生活水準、国土の問題など、身の回りから国際社会に羽ばたいていくために必要な要素がたくさん詰まっています。社会の授業で学んだことが基盤になって、日本について考え、発言できる人物になってくれればと強く願います。せっかく日本に生まれたのですから、自分の国を理解して好きになれた方が幸せですよね。

文理の教材は学校教育の中心になる教科書を補佐するためのものですから、ご家庭でもぜひ活用していただきたいと願います。

文理では、社会の教材を作る際に、どのような点に注意していますか?

とにかく分かりやすさ、理解のしやすさですね。理解できれば、勉強が楽しくなります。楽しくなれば、自然と教科が好きになります。社会という教科を好きになってもらうこと、それが一番大切ですから。好きになって、興味を高めてもらって、身の回りを取り巻くさまざまな事象に関心を持ってもらって、学習意欲につなげてもらえればと願います。文理では、つねにそうした願いを実現させるための教材作りを心がけています。いつも教科書の隣に文理の教材が置かれていることを、心から願っています。

教科書改訂で英語の授業の内容はどのように変わりますか?

教科書改訂で授業の内容はどのように変わりますか?簡単に言うと、授業の時間が週3時間から4時間に増え、その分、内容も厚くなります。文法の授業範囲は変わりませんが、まず習得する単語数が900から1200単語へと、3割ほど増えています。
次に,「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」の4技能を総合的に育成し,それらを統合的に活用できるコミュニケーション能力も重視されています。

また、教科書内容の変化としまして、第2言語としての英語の習得のみにとどまらず、母国語である日本語との違いについても意識して改訂されています。

「教科書準拠」の英語の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?

英語の学習には,文法だけではなく基礎となる単語や連語の学習が不可欠になります。その英語の基礎を身につけるという意味では,学校の教科書はとても適していると言えます。だから,教科書準拠の教材は、語学の基礎力を固める上でも役立つものなのです。

中学教育における英語の勉強で、ポイントはどこにあるでしょう?

中学教育における英語の勉強で、ポイントはどこにあるでしょう?どの教科についても同じことが言えるかもしれませんが、英語力はコツコツとした学習の積み重ねで身につきます。教科書で学習する基礎的な文法事項を身につけ,単語や連語をひとつひとつ覚えていくことが、英語に自信を持てるかどうかの大きな違いにもつながります。

また、英語教育は中学校から本格化します。まだ簡単なうちからきちんと学習をはじめて、コツをつかむことが、苦手教科にしないためにも肝心です。


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