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2010年10月18日

第3学年 理科の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 身近に見られる動物や植物を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物同士のかかわりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
(2) 光、電気及び磁石を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、光、電気及び磁石の性質についての見方や考え方を養う。
(3) 日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
【現行学習指導要領】
(1) 物の重さ、風やゴムの力並びに光、磁石及び電気を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、それらの性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(2)にブラスα
(2) 身近に見られる動物や植物、日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物と環境とのかかわり、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(1)と(3)を統合
2. 内 容
【旧学習指導要領】
A 生物とその環境
(1) 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくり及び昆虫と植物とのかかわりについての考えをもつようにする。
ア 昆虫の育ち方には一定の順序があり、成虫の体は頭、胸及び腹からできていること。
イ 植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできていること。
ウ 昆虫には植物を食べたり、それをすみかにしたりして生きているものがいること。 (注) ウは新では削除
B 物質とエネルギー
(1) 鏡などを使い、光の進み方や物に光が当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(3)へ
ア 日光は集めたり反射させたりできること。
イ 物に日光を当てると、物の明るさや暖かさが変わること。
(2) 乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(5)へ
ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
(3) 磁石を使い、磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(4)へ
ア 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物には、磁石に付けると磁石になる物があること。
イ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。
C 地球と宇宙
(1) 日陰の位置の変化や、日なたと日陰の地面の様子を調べ、太陽と地面の様子との関係についての考えをもつようにする。←(注) 新「B生命・地球」の(3)へ
ア 日陰は太陽の光を遮るとでき、日陰の位置は太陽の動きによって変わること。
イ 地面は太陽によって暖められ、日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがあること。
【現行学習指導要領】
A 物質・エネルギー
(1) 物と重さ←(注) 「(1) 物と重さ」=追加
粘土などを使い、物の重さや体積を調べ、物の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 物は、形が変わっても重さは変わらないこと。
イ 物は、体積が同じでも重さは違うことがあること。
(2) 風やゴムの働き←(注) 「(2) 風やゴムの働き」=追加
風やゴムで物が動く様子を調べ、風やゴムの働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 風の力は、物を動かすことができること。
イ ゴムの力は、物を動かすことができること。
(3) 光の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(1)より
鏡などを使い、光の進み方や物に光が当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 日光は集めたり反射させたりできること。
イ 物に日光を当てると、物の明るさや暖かさが変わること。
(4) 磁石の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(3)より
磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物には、磁石に付けると磁石になる物があること。
イ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。
(5) 電気の通り道←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(2)より
乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつことができるようにする。
ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
B 生命・地球
(1) 昆虫と植物←(注) 現行の「A生物とその環境」の(1)より
 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくりについての考えをもつことができるようにする。
ア 昆虫の育ち方には一定の順序があり、成虫の体は頭、胸及び腹からできていること。
イ 植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできていること。 (2) 身近な自然の観察←(注) 「(2)身近な自然の観察」=追加
 身の回りの生物の様子を調べ、生物とその周辺の環境との関係についての考えをもつことができるようにする。
ア 生物は、色、形、大きさなどの姿が違うこと。
イ 生物は、その周辺の環境とかかわって生きていること。
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 生物とその環境」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア及びイについては、飼育、栽培を通して行うこと。また、昆虫及び植物については、それぞれ、2種類又は3種類扱うこと。
イ アについては、幼虫の体のつくりは扱わないこと。また、成虫の体のつくりを調べるとき、人の目などを感覚器官と対比して扱うようにすること。
ウ イの「植物の育ち方」については、夏生一年生の双子葉植物のみを扱うこと。
(2) 内容の「B 物質とエネルギー」の指導に当たっては、3種類程度のものづくりを行うものとする。
(3) 内容の「C 地球と宇宙」の(1)のアの「太陽の動き」については、太陽が東から西に動くことを取り扱うものとする。また、太陽の動きを調べるときの方位は東、西、南、北ととどめるものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、3種類以上のものづくりを行うものとする。
(2) 内容の「B 生命・地球」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア及びイについては、飼育、栽培を通して行うこと。
イ イの「植物の育ち方」については、夏生一年生の双子葉植物を扱うこと。
(3) 内容の「B 生命・地球」の(3)のアの「太陽の動き」については、太陽が東から南を通って西に動くことを取り扱うものとする。また、太陽の動きを調べるときの方位は東、西、南、北を扱うものとする。

第4学年 理科の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 身近に見られる動物の活動や植物の成長を季節と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、動物の活動や植物の成長と環境とのかかわりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ (2) 空気や水、物の状態の変化及び電気による現象を力、熱、電気の働きと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 新(1)へ (3) 月や星の位置の変化、空気中の水の変化の様子を時間や水の性質と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、月や星の動き、水の変化についての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
【現行学習指導要領】
(1) 空気や水、物の状態の変化、電気による現象を力、熱、電気の働きと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、それらの性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行(2)より
(2) 人の体のつくり、動物の活動や植物の成長、天気の様子、月や星の位置の変化を運動、季節、気温、時間などと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、人の体のつくりと運動、動物の活動や植物の成長と環境とのかかわり、気象現象、月や星の動きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(1)と(3)をと統合
2. 内 容
【旧学習指導要領】
A 生物とその環境
(1) 身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と季節とのかかわりについての考えをもつようにする。 ←(注) 新「B生命・地球」の(2)へ
ア 動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 植物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
B 物質とエネルギー
(1) 閉じ込めた空気及び水に力を加え、そのかさや圧し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(1)へ
ア 閉じ込めた空気を圧すと、かさは小さくなるが、圧し返す力は大きくなること。
イ 閉じ込めた空気は圧し縮められるが、水は圧し縮められないこと。
(2) 金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(2)へ
ア 金属、水及び空気は、温めたり冷やしたりすると、そのかさが変わること。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
(3) 乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(3)へ
ア 乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
C 地球と宇宙
(1) 月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつようにする。←(注) 新「B生命・地球」の(4)へ
ア 月は絶えず動いていること。
イ 空には、明るさや色の違う星があること。
ウ 星の集まりは、1日のうちでも時刻によって、並び方は変わらないが、位置が変わること。
(2) 水が水蒸気や氷になる様子を観察し、温度と水の変化との関係などを調べ、水の状態変化についての考えをもつようにする。
           ア 水は、温度によって水蒸気や氷に変わること。
←(注) 新「A 物質・エネルギー」の(2)のウへ
イ 水は水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれるとともに、結露して再び水になって現れることがあること。←(注) 新「B 生命・地球」の(3)のイへ
【現行学習指導要領】
A 物質・エネルギー
(1) 空気と水の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(1)より
  閉じ込めた空気及び水に力を加え、その体積や圧し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 閉じ込めた空気を圧すと、体積は小さくなるが、圧し返す力は大きくなること。
イ 閉じ込めた空気は圧し縮められるが、水は圧し縮められないこと。
(2) 金属、水、空気と温度←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(2)より
  金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 金属、水及び空気は、温めたり冷やしたりすると、その体積が変わること。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
ウ 水は、温度によって水蒸気や氷に変わること。また、水が氷になると体積が増えること。←(注) ウ=追加
(3) 電気の働き←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(3)より
  乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
B 生命・地球
(1) 人の体のつくりと運動 ←(注) 「(1)人の体のつくりと運動」=追加
  人や他の動物の体の動きを観察したり資料を活用したりして、骨や筋肉の動きを調べ、人の体のつくりと運動とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 人の体には骨と筋肉があること。
イ 人が体を動かすことができるのは、骨、筋肉の働きによること。
(2) 季節と生物←(注) 現行「A生物とその環境」の(1)より
  身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 植物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
(3) 天気の様子←(注) 現行「C地球と宇宙」の(2)より
  1日の気温の変化や水が蒸発する様子などを観察し、天気や気温の変化、水と水蒸気との関係を調べ、天気の様子や自然界の水の変化についての考えをもつことができるようにする。
ア 天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること。
イ 水は、水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれていくこと。また、空気中の水蒸気は、結露して再び水になって現れることがあること。
(4) 月と星←(注) 現行「C地球と宇宙」の(1)より
  月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつことができるようにする。
ア 月は日によって形が変わって見え、1日のうちでも時刻によって位置が変わること。
イ 空には、明るさや色の違う星があること。
ウ 星の集まりは、1日のうちでも時刻によって、並び方は変わらないが、位置が変わること。
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 生物とその環境」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア、イについては、1年を通して数種類の動植物の活動や成長を観察すること。
イ イについては、夏生一年生植物のみを扱うこと。なお、その際、それらと落葉樹を対比することによって植物の死について触れること。
(2) 内容の「B 物質とエネルギー」の(3)のアについては、乾電池の数は2個までとする。
(3) 内容の「B 物質とエネルギー」の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとする。
(4) 内容の「C 地球と宇宙」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 月の動きについては、三日月や満月などの中から二つの月の形を扱うこと。
イ ウの「星の集まり」については、二つ又は三つの星座を扱うこと。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A 物質・エネルギー」の(3)のアについては、直列つなぎと並列つなぎを扱うものとする。
(2) 内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、2種類以上のものづくりを行うものとする。
(3) 内容の「B 生命・地球」の(1)のイについては、関節の働きを扱うものとする。
(4) 内容の「B 生命・地球」の(2)については、1年を通して動物の活動や植物の成長をそれぞれ2種類以上観察するものとする。

第5学年 算数の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 小数及び分数の意味や表し方についての理解を深める。また、小数の乗法及び除法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、適切に用いることができるようにするとともに、分数の加法及び減法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2) 面積の求め方についての理解を深めるとともに、基本的な平面図形の面積を求めることができるようにする。
(3) 図形を構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察し、基本的な平面図形についての理解を一層深めることができるようにする。
(4) 百分率や円グラフを用いるなど、統計的に考察することができるようにするとともに、数量の関係を式で表したり、式をよんだり、その関係を調べたりすることができるようにする。
【現行学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を深める。また、小数の乗法及び除法や分数の加法及び減法の意味についての理解を深め、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2) 三角形や平行四辺形などの面積及び直方体などの体積を求めることができるようにする。また、測定値の平均及び異種の二つの量の割合について理解できるようにする。
(3) 平面図形についての理解を深めるとともに、角柱などの立体図形について理解できるようにする。
(4) 数量の関係を考察するとともに、百分率や円グラフなどを用いて資料の特徴を調べることができるようにする。
2. 内 容
A 数と計算
【旧学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を深める。
ア 整数は、観点を決めると偶数、奇数に類別されることを知ること。
(2) 記数法の考えを通して整数及び小数についての理解を深め、それを計算などに有効に用いることができるようにする。
ア 10倍、100倍、1/10、1/100などの大きさの数をつくり、それらの関係を調べること。
(3) 小数の乗法及び除法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。→(注) ア=第4学年に移動
イ 乗数や除数が整数の場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が小数である場合の乗法及び除数の意味について理解すること。
ウ 小数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。また、余りの大きさについて理解すること。
(4) 分数についての理解を深めるとともに、同分母の分数の加法及び減法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。→(注) 第4学年に移動、一部が第3学年に移動
ア 簡単な場合について、大きさの等しい分数があることに着目すること。→(注) ア=第4学年に移動
イ 整数及び小数を分数の形に直したり、分数を小数で表したりすること。
ウ 整数の除法の結果は、分数を用いると常に一つの数として表すことができることを理解すること。
エ 同分母の分数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。 →(注) エ=第4学年に移動
(5) 概数についての理解を深める。→(注) 第4学年へ移動
ア 目的に応じて、和、差を概数で見積もることができること。→(注) 第4学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を深める。
ア 整数は、観点を決めると偶数、奇数に類別されることを知ること。
イ 約数、倍数について知ること。←(注) 第6学年より移動
(2) 記数法の考えを通して整数及び小数についての理解を深め、それを計算などに有効に用いることができるようにする。
ア 10倍、100倍、1/10、1/100などの大きさの数をつくり、それらの関係を調べること。
(3) 小数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらを用いることができるようにする。
  ア 乗数や除数が整数である場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が小数である場合の乗法及び除数の意味について理解すること。
イ 小数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。また、余りの大きさについて理解すること。
ウ 小数の乗法及び除法についても、整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。←(注) 追加
(4) 分数についての理解を深めるとともに、異分母の分数の加法及び減法の意味について理解し、それらを用いることができるようにする。←(注) 「同分母」から「異分母」に高度化
ア 整数及び小数を分数の形に直したり、分数を小数で表したりすること。
イ 整数の除法の結果は、分数を用いると常に一つの数として表すことができることを理解すること。
ウ 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は、元の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。←(注) 第6学年より移動
エ 分数の相等及び大小について考え、大小の比べ方をまとめること。←(注)エ= 第6学年より移動
オ 異分母の分数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。 ←(注)オ= 第6学年より移動
カ 乗数や除数が整数である場合の分数の乗法及び除法の意味について理解し、計算の仕方を考え、それらの計算ができること。←(注) 第6学年より移動
B 量と測定
【旧学習指導要領】
(1) 基本的な平面図形の面積が計算で求められることの理解を深め、面積を求めることができるようにする。
ア 三角形及び平行四辺形の面積の求め方を考え、それらを用いること。
イ 円の面積の求め方を考え、それを用いること。→(注) 第6学年に移動
【現行学習指導要領】
(1) 図形の面積を計算によって求めることができるようにする。
ア 三角形、平行四辺形、ひし形及び台形の面積の求め方を考えること。←(注) ひし形の面積、台形の面積=追加
(2) 体積について単位と測定の意味を理解し、体積を計算によって求めることができるようにする。←(注) 第6学年より移動
ア 体積の単位(立法センチメートル(cm3)、立法メートル(m3)について知ること。←(注)ア= 第6学年より移動
イ 立方体及び直方体の体積の求め方を考えること。←(注) 第6学年より移動
(3) 量の大きさの測定値について理解できるようにする。←(注) 追加
ア 測定値の平均について知ること。←(注) 追加
(4) 異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について、その比べ方や表し方を理解できるようにする。←(注) 第6学年より移動
ア 単位量当たりの大きさについて知ること。←(注) 第6学年より移動
C 図 形
【旧学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、基本的な平面図形についての理解を一層深めるとともに、図形の構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察できるようにする。
ア 直線の平行や垂直の関係について知ること。→(注) 第4学年へ移動
イ 平行四辺形、台形、ひし形について知り、それらをかいたり、作ったり、平面上で敷き詰めたりすること。→(注) 第4学年へ移動
ウ 基本的な図形の簡単な性質を見いだし、それを用いて図形を調べたり構成したりすること。
エ 円周率の意味について理解すること。
【現行学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、平面図形についての理解を深める。
ア 多角形や正多角形について知ること。←(注) 追加
イ 図形の合同について理解すること。←(注) 追加
ウ 図形の性質を見いだし、それを用いて図形を調べたり構成したりすること。
エ 円周率について理解すること。
(2) 図形についての観察や構成などの活動を通して、立体図形について理解できるようにする。
ア 角柱や円柱について知ること。←(注) 第6学年より移動
D 数量関係
【旧学習指導要領】
(1) 四則に関して成り立つ性質についてまとめる。→(注) 第4学年に移動
ア 交換法則、結合法則や分配法則についての理解を深めること。→(注) 第4学年に移動
(2) 百分率の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
(3) 目的に応じて資料を分類整理し、それを円グラフ、帯グラフを用いて表すことができるようにする。
(4) 簡単な式で表されている関係について、二つの数量の対応や変わり方に着目するなど、数量の関係の見方や調べ方についての理解を深める。→(注) 新では(2)へ
[用語・記号]
平行 垂直 対角線 %
【現行学習指導要領】
(1) 表を用いて、伴って変わる二つの数量の関係を考察できるようにする。 ア 簡単な場合について、比例の関係があることを知ること。←(注) 第6学年より移動
(2) 数量の関係を表す式についての理解を深め、簡単な式で表されている関係について、二つの数量の対応や変わり方に着目できるようにする。←(注)現行(4)より
(3) 百分率について理解できるようにする。
(4) 目的に応じて資料を集めて分類整理し、円グラフや帯グラフを用いて表したり、特徴を調べたりすることができるようにする。
[算数的活動]←(注) 新設
(1) 内容の「A数と計算」、「B量と測定」、「C図形」及び「D数量関係」に示す事項については、例えば、次のような算数的活動を通して指導するものとする。
ア 小数についての計算の意味や計算の仕方を、言葉、数、式、図、数直線を用いて考え、説明する活動
イ 三角形、平行四辺形、ひし形及び台形の面積の求め方を、具体物を用いたり、言葉、数、式、図を用いたりして考え、説明する活動
ウ 合同な図形をかいたり、作ったりする活動
エ 三角形の三つの角の大きさの和が180°になることを帰納的に考え、説明する活動
オ 目的に応じて表やグラフを選び、活用する活動
[用語・記号]
最大公約数 最小公倍数 通分 約分 底面 側面 比例 %
←(注) 最大公約数、最小公倍数、通分、約分、底面、側面、比例は追加
←(注) 最大公約数、最小公倍数、通分、約分、底面、側面は第6学年より
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(3)については、整数を整数で割って商が小数になる場合も含めるものとする。
(2) 内容の「A数と計算」の(3)のウについては、1/10の位までの小数の計算を取り扱うものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(4)のエについては、真分数と真分数との加法及びその逆の減法を取り扱うものとする。
(4) 内容の「B量と測定」の(1)のイ及び「C図形」の(1)のエについては、円周率としては3.14を用いるが、目的に応じて3を用いて処理できるように配慮するものとする。
(5) 内容の「C図形」の(1)のウについては、三角形など多角形の角の大きさの和について調べることなどを取り扱うものとする。
(6) 内容の「D数量関係」の(2)については、歩合の意味について簡単に触れるものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)については、最大公約数や最小公倍数を形式的に求めることに偏ることなく、具体的な場面に即して取り扱うものとする。また、約数を調べる過程で素数について触れるものとする。
(2) 内容の「C図形」の(1)のエについては、円周率は、3.14を用いるものとする。←(注)円周率3は撤回された。
(3) 内容の「C図形」の(2)のアについては、見取図や展開図をかくことを取り扱うものとする。
(4) 内容の「D数量関係」の(3)については、歩合の表し方について触れるものとする。

第6学年 算数の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 分数の加法及び減法についての理解を深め、適切に用いることができるようにするとともに、分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、適切に用いることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な立体図形の体積を求めることができるようにするとともに、速さの意味などについて理解し、それらを求めることができるようにする。
(3) 図形を構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察し、基本的な立体図形についての理解を深めることができるようにする。 
(4) 比や比例の意味について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにする。
【現行学習指導要領】
(1)分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2)円の面積及び角柱などの体積を求めることができるようにするとともに、速さについて理解し、求めることができるようにする。
(3)縮図や拡大図、対称な図形について理解し、図形についての理解を深める。
(4) 比や比例について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにするとともに、文字を用いて式に表すことができるようにする。また、資料の散らばりを調べ統計的に考察することができるようにする。
2. 内 容
A 数と計算
【旧学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を一層深める。            →(注) 第5学年に移動
ア 約数、倍数について知ること。                →(注) 第5学年に移動
(2) 分数についての理解を一層深めるとともに、異分母の分数の加法及び減法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。       →(注) 第5学年に移動
ア 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は、元の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。                    →(注) 第5学年に移動
イ 分数の相等及び大小について考え、大小の比べ方をまとめること。→(注) 第5学年に移動
ウ 異分母の分数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。 →(注)ウ= 第5学年に移動
(3) 分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。 →(注) ア=第5学年へ移動
イ 乗数や除数が整数や小数の場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
ウ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
(4) 概数についての理解を一層深める。               →(注) 第4学年へ移動
ア 目的に応じて、積、商を概数で見積もることができること。    →(注) 第4学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらを用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数や小数である場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
イ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
ウ 分数の乗法及び除法についても、整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。                                 ←(注) 追加
(2) 小数及び分数の計算の能力を定着させ、それらを用いる能力を伸ばす。    ←(注) 追加
B 量と測定
【旧学習指導要領】
(1) 身近にある図形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な場合について、体積を求めることができるようにする。
ア 体積について単位と測定の意味を理解すること。        →(注) 第5学年へ移動
イ 体積の単位(立方センチメートル(cm3))について知ること。  →(注) 第5学年へ移動
ウ 立方体及び直方体の体積の求め方を考え、それらを用いること。 →(注) 第5学年へ移動
(3) 異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について、その比べ方や表し方を理解し、それを用いることができるようにする。               →(注) 第5学年へ移動
ア 単位量当たりの考えなどを用いること。            →(注) 第5学年へ移動
イ 速さの意味及び表し方について理解するとともに、速さの求め方を考え、それを求めること。
【現行学習指導要領】
(1) 身の回りにある形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 図形の面積を計算によって求めることができるようにする。
ア 円の面積の求め方を考えること。←(注) 第5学年より移動
(3) 図形の体積を計算によって求めることができるようにする。
ア 角柱及び円柱の体積の求め方を考えること。←(注) 追加
(4) 速さについて理解し、求めることができるようにする。
(5) メートル法の単位の仕組みについて理解できるようにする。←(注) 追加
C 図 形
【旧学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、基本的な立体図形についての理解を深めるとともに、図形の構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察ができるようにする。
ア 立方体及び直方体について理解すること。→(注) 第4学年に移動
イ 直方体に関連して、直線や平面の平行及び垂直の関係について理解すること。 →(注)イ= 第4学年に移動
ウ 三角柱、四角柱などの角柱及び円柱について知ること。→(注) 第5学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、平面図形についての理解を深める。
ア 縮図や拡大図について理解すること。←(注) 追加
イ 対称な図形について理解すること。←(注) 追加
D 数量関係
【旧学習指導要領】
(1) 簡単な場合について、比の意味を理解できるようにする。
(2) 伴って変わる二つの数量について、それらの関係を考察する能力を伸ばす。
ア 比例の意味について理解すること。また、簡単な場合について、表やグラフを用いてその特徴を調べること→(注) 第5学年へ移動
(3) 平均の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
[用語・記号]
最大公約数 最小公倍数 約分 通分 平面 底面 側面
【現行学習指導要領】
(1) 比について理解できるようにする。 
(2) 伴って変わる二つの数量の関係を考察することができるようにする。
ア 比例の関係について理解すること。また、式、表、グラフを用いてその特徴を調べること。
イ 比例の関係を用いて、問題を解決すること。←(注) 追加
ウ 反比例の関係について知ること。←(注) 追加
(3) 数量の関係を表す式についての理解を深め、式を用いることができるようにする。
ア 数量を表す言葉や□、△などの代わりに、a , x などの文字を用いて式にしたり、文字に数を当てはめて調べたりすること。←(注) 追加
(4) 資料の平均や散らばりを調べ、統計的に考察したり表現したりすることができるようにする。
ア 資料の平均について知ること。
イ 度数分布を表す表やグラフについて知ること。←(注) 追加
(5) 具体的な事柄について、起こり得る場合を順序よく整理して調べることができるようにする。←(注)(5)= 追加
[算数的活動]←(注) 新設
(1) 内容の「A数と計算」、「B量と測定」、「C図形」及び「D数量関係」に示す事項については、例えば、次のような算数的活動を通して指導するものとする。 
ア 分数についての計算の意味や計算の仕方を、言葉、数、式、図、数直線を用いて考え、説明する活動
イ 身の回りで使われている量の単位を見付けたり、それがこれまでに学習した単位とどのような関係にあるかを調べたりする活動
ウ 身の回りから、縮図や拡大図、対称な図形を見付ける活動
エ 身の回りから、比例の関係にある二つの数量を見付けたり、比例の関係を用いて問題を解決したりする活動
[用語・記号]
線対称 点対称:←(注) 線対称、点対称=追加
3 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)のアについては、最大公約数及び最小公倍数を形式的に求めることに偏ることなく、具体的な場面に即して取り扱う程度とする。
(2) 内容の「A数と計算」の(2)のウについては、真分数と真分数との加法及びその逆の減法を取り扱うものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(3)については、帯分数を含む計算は取り扱わないものとする。
(4) 内容の「A数と計算」の(3)のイについては、乗数、除数が単位分数など簡単な場合を取り扱うものとする。
(5) 内容の「B量と測定」の(2)のイについては、立方メートル(㎡)の単位についても簡単に取り扱うものとする。
(6) 内容の「C図形」の(1)のアについては、適宜簡単な見取図や展開図をかくことができるよう配慮するものとする。
(7) 内容の「C図形」の(1)のウについては、展開図、立面図及び平面図は取り扱わないものとする。
(8) 内容の「D数量関係」の(1)については、具体的な場面を通して数量の関係を調べ、等しい比があることを理解する程度とするとともに、比の値は取り扱わないものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)については、逆数を用いて除法を乗法の計算としてみることや、整数や小数の乗法や除法を分数の場合の計算にまとめることも取り扱うものとする。
(2) 内容の「B量と測定」の(2)のアについては、円周率は3.14を用いるものとする。

2010年10月17日 « トップへ » 2010年10月19日