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第6学年 算数の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 分数の加法及び減法についての理解を深め、適切に用いることができるようにするとともに、分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、適切に用いることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な立体図形の体積を求めることができるようにするとともに、速さの意味などについて理解し、それらを求めることができるようにする。
(3) 図形を構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察し、基本的な立体図形についての理解を深めることができるようにする。 
(4) 比や比例の意味について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにする。
【現行学習指導要領】
(1)分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2)円の面積及び角柱などの体積を求めることができるようにするとともに、速さについて理解し、求めることができるようにする。
(3)縮図や拡大図、対称な図形について理解し、図形についての理解を深める。
(4) 比や比例について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにするとともに、文字を用いて式に表すことができるようにする。また、資料の散らばりを調べ統計的に考察することができるようにする。
2. 内 容
A 数と計算
【旧学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を一層深める。            →(注) 第5学年に移動
ア 約数、倍数について知ること。                →(注) 第5学年に移動
(2) 分数についての理解を一層深めるとともに、異分母の分数の加法及び減法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。       →(注) 第5学年に移動
ア 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は、元の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。                    →(注) 第5学年に移動
イ 分数の相等及び大小について考え、大小の比べ方をまとめること。→(注) 第5学年に移動
ウ 異分母の分数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。 →(注)ウ= 第5学年に移動
(3) 分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。 →(注) ア=第5学年へ移動
イ 乗数や除数が整数や小数の場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
ウ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
(4) 概数についての理解を一層深める。               →(注) 第4学年へ移動
ア 目的に応じて、積、商を概数で見積もることができること。    →(注) 第4学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらを用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数や小数である場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
イ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
ウ 分数の乗法及び除法についても、整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。                                 ←(注) 追加
(2) 小数及び分数の計算の能力を定着させ、それらを用いる能力を伸ばす。    ←(注) 追加
B 量と測定
【旧学習指導要領】
(1) 身近にある図形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な場合について、体積を求めることができるようにする。
ア 体積について単位と測定の意味を理解すること。        →(注) 第5学年へ移動
イ 体積の単位(立方センチメートル(cm3))について知ること。  →(注) 第5学年へ移動
ウ 立方体及び直方体の体積の求め方を考え、それらを用いること。 →(注) 第5学年へ移動
(3) 異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について、その比べ方や表し方を理解し、それを用いることができるようにする。               →(注) 第5学年へ移動
ア 単位量当たりの考えなどを用いること。            →(注) 第5学年へ移動
イ 速さの意味及び表し方について理解するとともに、速さの求め方を考え、それを求めること。
【現行学習指導要領】
(1) 身の回りにある形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 図形の面積を計算によって求めることができるようにする。
ア 円の面積の求め方を考えること。←(注) 第5学年より移動
(3) 図形の体積を計算によって求めることができるようにする。
ア 角柱及び円柱の体積の求め方を考えること。←(注) 追加
(4) 速さについて理解し、求めることができるようにする。
(5) メートル法の単位の仕組みについて理解できるようにする。←(注) 追加
C 図 形
【旧学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、基本的な立体図形についての理解を深めるとともに、図形の構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察ができるようにする。
ア 立方体及び直方体について理解すること。→(注) 第4学年に移動
イ 直方体に関連して、直線や平面の平行及び垂直の関係について理解すること。 →(注)イ= 第4学年に移動
ウ 三角柱、四角柱などの角柱及び円柱について知ること。→(注) 第5学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、平面図形についての理解を深める。
ア 縮図や拡大図について理解すること。←(注) 追加
イ 対称な図形について理解すること。←(注) 追加
D 数量関係
【旧学習指導要領】
(1) 簡単な場合について、比の意味を理解できるようにする。
(2) 伴って変わる二つの数量について、それらの関係を考察する能力を伸ばす。
ア 比例の意味について理解すること。また、簡単な場合について、表やグラフを用いてその特徴を調べること→(注) 第5学年へ移動
(3) 平均の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
[用語・記号]
最大公約数 最小公倍数 約分 通分 平面 底面 側面
【現行学習指導要領】
(1) 比について理解できるようにする。 
(2) 伴って変わる二つの数量の関係を考察することができるようにする。
ア 比例の関係について理解すること。また、式、表、グラフを用いてその特徴を調べること。
イ 比例の関係を用いて、問題を解決すること。←(注) 追加
ウ 反比例の関係について知ること。←(注) 追加
(3) 数量の関係を表す式についての理解を深め、式を用いることができるようにする。
ア 数量を表す言葉や□、△などの代わりに、a , x などの文字を用いて式にしたり、文字に数を当てはめて調べたりすること。←(注) 追加
(4) 資料の平均や散らばりを調べ、統計的に考察したり表現したりすることができるようにする。
ア 資料の平均について知ること。
イ 度数分布を表す表やグラフについて知ること。←(注) 追加
(5) 具体的な事柄について、起こり得る場合を順序よく整理して調べることができるようにする。←(注)(5)= 追加
[算数的活動]←(注) 新設
(1) 内容の「A数と計算」、「B量と測定」、「C図形」及び「D数量関係」に示す事項については、例えば、次のような算数的活動を通して指導するものとする。 
ア 分数についての計算の意味や計算の仕方を、言葉、数、式、図、数直線を用いて考え、説明する活動
イ 身の回りで使われている量の単位を見付けたり、それがこれまでに学習した単位とどのような関係にあるかを調べたりする活動
ウ 身の回りから、縮図や拡大図、対称な図形を見付ける活動
エ 身の回りから、比例の関係にある二つの数量を見付けたり、比例の関係を用いて問題を解決したりする活動
[用語・記号]
線対称 点対称:←(注) 線対称、点対称=追加
3 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)のアについては、最大公約数及び最小公倍数を形式的に求めることに偏ることなく、具体的な場面に即して取り扱う程度とする。
(2) 内容の「A数と計算」の(2)のウについては、真分数と真分数との加法及びその逆の減法を取り扱うものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(3)については、帯分数を含む計算は取り扱わないものとする。
(4) 内容の「A数と計算」の(3)のイについては、乗数、除数が単位分数など簡単な場合を取り扱うものとする。
(5) 内容の「B量と測定」の(2)のイについては、立方メートル(㎡)の単位についても簡単に取り扱うものとする。
(6) 内容の「C図形」の(1)のアについては、適宜簡単な見取図や展開図をかくことができるよう配慮するものとする。
(7) 内容の「C図形」の(1)のウについては、展開図、立面図及び平面図は取り扱わないものとする。
(8) 内容の「D数量関係」の(1)については、具体的な場面を通して数量の関係を調べ、等しい比があることを理解する程度とするとともに、比の値は取り扱わないものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)については、逆数を用いて除法を乗法の計算としてみることや、整数や小数の乗法や除法を分数の場合の計算にまとめることも取り扱うものとする。
(2) 内容の「B量と測定」の(2)のアについては、円周率は3.14を用いるものとする。

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