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第4学年 理科の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 身近に見られる動物の活動や植物の成長を季節と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、動物の活動や植物の成長と環境とのかかわりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ (2) 空気や水、物の状態の変化及び電気による現象を力、熱、電気の働きと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 新(1)へ (3) 月や星の位置の変化、空気中の水の変化の様子を時間や水の性質と関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、月や星の動き、水の変化についての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
【現行学習指導要領】
(1) 空気や水、物の状態の変化、電気による現象を力、熱、電気の働きと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、それらの性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行(2)より
(2) 人の体のつくり、動物の活動や植物の成長、天気の様子、月や星の位置の変化を運動、季節、気温、時間などと関係付けながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、人の体のつくりと運動、動物の活動や植物の成長と環境とのかかわり、気象現象、月や星の動きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(1)と(3)をと統合
2. 内 容
【旧学習指導要領】
A 生物とその環境
(1) 身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と季節とのかかわりについての考えをもつようにする。 ←(注) 新「B生命・地球」の(2)へ
ア 動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 植物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
B 物質とエネルギー
(1) 閉じ込めた空気及び水に力を加え、そのかさや圧し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(1)へ
ア 閉じ込めた空気を圧すと、かさは小さくなるが、圧し返す力は大きくなること。
イ 閉じ込めた空気は圧し縮められるが、水は圧し縮められないこと。
(2) 金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(2)へ
ア 金属、水及び空気は、温めたり冷やしたりすると、そのかさが変わること。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
(3) 乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(3)へ
ア 乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
C 地球と宇宙
(1) 月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつようにする。←(注) 新「B生命・地球」の(4)へ
ア 月は絶えず動いていること。
イ 空には、明るさや色の違う星があること。
ウ 星の集まりは、1日のうちでも時刻によって、並び方は変わらないが、位置が変わること。
(2) 水が水蒸気や氷になる様子を観察し、温度と水の変化との関係などを調べ、水の状態変化についての考えをもつようにする。
           ア 水は、温度によって水蒸気や氷に変わること。
←(注) 新「A 物質・エネルギー」の(2)のウへ
イ 水は水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれるとともに、結露して再び水になって現れることがあること。←(注) 新「B 生命・地球」の(3)のイへ
【現行学習指導要領】
A 物質・エネルギー
(1) 空気と水の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(1)より
  閉じ込めた空気及び水に力を加え、その体積や圧し返す力の変化を調べ、空気及び水の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 閉じ込めた空気を圧すと、体積は小さくなるが、圧し返す力は大きくなること。
イ 閉じ込めた空気は圧し縮められるが、水は圧し縮められないこと。
(2) 金属、水、空気と温度←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(2)より
  金属、水及び空気を温めたり冷やしたりして、それらの変化の様子を調べ、金属、水及び空気の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 金属、水及び空気は、温めたり冷やしたりすると、その体積が変わること。
イ 金属は熱せられた部分から順に温まるが、水や空気は熱せられた部分が移動して全体が温まること。
ウ 水は、温度によって水蒸気や氷に変わること。また、水が氷になると体積が増えること。←(注) ウ=追加
(3) 電気の働き←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(3)より
  乾電池や光電池に豆電球やモーターなどをつなぎ、乾電池や光電池の働きを調べ、電気の働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 乾電池の数やつなぎ方を変えると、豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。
イ 光電池を使ってモーターを回すことなどができること。
B 生命・地球
(1) 人の体のつくりと運動 ←(注) 「(1)人の体のつくりと運動」=追加
  人や他の動物の体の動きを観察したり資料を活用したりして、骨や筋肉の動きを調べ、人の体のつくりと運動とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 人の体には骨と筋肉があること。
イ 人が体を動かすことができるのは、骨、筋肉の働きによること。
(2) 季節と生物←(注) 現行「A生物とその環境」の(1)より
  身近な動物や植物を探したり育てたりして、季節ごとの動物の活動や植物の成長を調べ、それらの活動や成長と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 動物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
イ 植物の活動は、暖かい季節、寒い季節などによって違いがあること。
(3) 天気の様子←(注) 現行「C地球と宇宙」の(2)より
  1日の気温の変化や水が蒸発する様子などを観察し、天気や気温の変化、水と水蒸気との関係を調べ、天気の様子や自然界の水の変化についての考えをもつことができるようにする。
ア 天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること。
イ 水は、水面や地面などから蒸発し、水蒸気になって空気中に含まれていくこと。また、空気中の水蒸気は、結露して再び水になって現れることがあること。
(4) 月と星←(注) 現行「C地球と宇宙」の(1)より
  月や星を観察し、月の位置と星の明るさや色及び位置を調べ、月や星の特徴や動きについての考えをもつことができるようにする。
ア 月は日によって形が変わって見え、1日のうちでも時刻によって位置が変わること。
イ 空には、明るさや色の違う星があること。
ウ 星の集まりは、1日のうちでも時刻によって、並び方は変わらないが、位置が変わること。
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 生物とその環境」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア、イについては、1年を通して数種類の動植物の活動や成長を観察すること。
イ イについては、夏生一年生植物のみを扱うこと。なお、その際、それらと落葉樹を対比することによって植物の死について触れること。
(2) 内容の「B 物質とエネルギー」の(3)のアについては、乾電池の数は2個までとする。
(3) 内容の「B 物質とエネルギー」の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとする。
(4) 内容の「C 地球と宇宙」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 月の動きについては、三日月や満月などの中から二つの月の形を扱うこと。
イ ウの「星の集まり」については、二つ又は三つの星座を扱うこと。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A 物質・エネルギー」の(3)のアについては、直列つなぎと並列つなぎを扱うものとする。
(2) 内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、2種類以上のものづくりを行うものとする。
(3) 内容の「B 生命・地球」の(1)のイについては、関節の働きを扱うものとする。
(4) 内容の「B 生命・地球」の(2)については、1年を通して動物の活動や植物の成長をそれぞれ2種類以上観察するものとする。

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