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国語の教科書はどう変わる?
●平成23年度●
伝統的な言語文化に親しむことをねらいとした教材が多く扱われるようになりました。1・2年では神話・昔話、3・4年では短歌・俳句、5・6年では「枕草子」「平家物語」など有名な古文の冒頭や漢文が取り上げられています。6年では、近代の文語調の文章も紹介されています。
記録・報告・話し合いなど「話す・聞く」「書く」教材がより充実。活動例を具体的に示して、プロセスが学べるような構成になっています。「読む」教材でも、読み取ったことを自分に引き寄せて考える課題や、自分の意見を発表するという課題が多くなっています。
複数の文章を読み比べたり、図表や絵と対応させて文章を読み取ったりする教材が積極的に取り上げられています。言葉に関する教材では、数多くの表現を載せるようになりました。
●平成27年度は●
・ページ数がやや増加しています。
・漢字・言葉では、大きな変更はありませんが、コンピューターのローマ字入力を扱う教科書が増えています。
・伝統的な言語文化では、古文・短歌・俳句など、これまでより重視したあつかいとなっています。
算数の教科書はどう変わる?
●平成23年度●
教科書のページ数が増えましたが、具体的には、「学習内容」の増加と「練習問題の収録数」の増加の2つです。
学習内容では、今までに学んでいた学年の1つ上や2つ上の学年の内容が下りてきます。たとえば、今まで4年生で学習していた「分数」や「小数」は、分数が2年生から、小数が3年生から学習します。
また、5年生の台形の面積の公式など、今まで発展的に扱われていた内容が通常の学習内容に戻ってきています。さらに、教科書によっては、桁数を多く扱ったり、より複雑なパターンの計算を扱うなど、より深く学習する内容になっています。
教科書掲載の問題数の増加によって、学校での宿題の量が増え、今まで以上に、家庭学習の時間を確保する必要もでてくるでしょう。
●平成27年度は●
・ページ数がやや増加しています。
・若干の単元の順序入れ替えはありますが、単元数や学習内容の大きな変化はありません。
・「発展的な学習」の扱いも、大きな変化はありません。
・正答率の低い問題を掲載する教科書や、内容に直結するデジタルコンテンツをWebに用意する教科書も出てきました。
理科の教科書はどう変わる?
●平成23年度●
今まで、4~6年生の教科書は、ほとんどの出版社で上下巻に分かれていましたが、6社中5社が上下巻が合本になりました。また、6社中3社がワイド版(横幅が広く)になり、写真やイラストが大きく見やすくなりました。
内容的には、3年生で「風やゴムのはたらき」「ものの重さ」、4年生で「ほねときん肉」、6年生で「月と太陽」などが新しく加わっています。
●平成27年度は●
・ページ数が10%以上の増加をしています。
・すべての出版社で、4~6年生の教科書が上下合本となり、また版型もワイド版となりました。
・単元数の大きな増減はありませんが、各社とも内容の充実を図り、より詳しく丁寧な記述となりました。
・「発展的な学習」の扱いも、大きな変化はありません。
・防災関連はほぼ全社が内容を充実させています。独立した新章を設けた教科書もあります。
社会の教科書はどう変わる?
●平成23年度●
大部分の教科書で、B5判からAB判へとサイズが大きくなり、写真や図版が新教科書では大きく見やすくなっています。ページ数もほぼ全学年で増えています。
教科書本文以外で、てびきや事例紹介などの記事をさらに充実させたものも多く、知識だけではなく、資料の活用力や思考力ものばせるよう配慮されています。
●平成27年度は●
・ページ数は一部の教科書で大きく増えていますが、全体ではやや増加です。
・すべての教科書がAB版となりました。
・若干の単元数の増加は見られますが、トータルでは内容の大きな変化はありません。
・東日本大震災や福島第一原発事故の記述が加わり、防災や復興に関する単元を新設した教科書もあります。
・すべての教科書会社が尖閣諸島と竹島に関する内容を掲載しています。
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