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第5学年及び第6学年 国語の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 目的や意図に応じ、考えた事や伝えたい事などを的確に話すことや相手の意図をつかみながら聞くことができるようにするとともに、計画的に話し合おうとする態度を育てる。
(2) 目的や意図に応じ、考えた事などを筋道を立てて文章に書くことができるようにするとともに、効果的に表現しようとする態度を育てる。
(3) 目的に応じ、内容や要旨を把握しながら読むことができるようにするとともに、読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。
【現行学習指導要領】
(1) 目的や意図に応じ、考えた事や伝えたい事などについて、的確に話す能力、相手の意図をつかみながら聞く能力、計画的に話し合う能力を身に付けさせるとともに、適切に話したり聞いたりしようとする態度を育てる。
(2) 目的や意図に応じ、考えた事などを文章全体の構成の効果を考えて文章に書く能力を身に付けさせるとともに、適切に書こうとする態度を育てる。
(3) 目的に応じ、内容や要旨をとらえながら読む能力を付けさせるとともに、読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。
2. 内 容
A 話すこと・聞くこと
【旧学習指導要領】
(1) 話すこと・聞くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 考えた事や自分の意図が分かるように話の組立てを工夫しながら、目的や場に応じた適切な言葉遣いでで話すこと。
イ 話し手の意図を考えながら話の内容を聞くこと。
ウ 自分の立場や意図をはっきりさせながら、計画的に話し合うこと。
【現行学習指導要領】
(1) 話すこと・聞くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 身近な事や経験した事などから話題を決め、必要な事柄を思い出すこと。
イ 相手に応じて、話す事柄を順序立て、丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて話すこと。
ウ 姿勢や口形、声の大きさや速さなどに注意して、はっきりとした発音で話すこと。
エ 大事な事を落とさないようにしながら、興味をもって聞くこと。
オ 互いの話を集中して聞き、話題に沿って話し合うこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 事物の説明や経験の報告をしたり、それらを聞いて感想を述べたりすること。
イ 訊ねたり応答したり、グループで話し合って考えを一つにまとめたりすること。
ウ 場面に合わせてあいさつをしたり、必要な事について身近な人と連絡をし合ったりすること。
エ 知らせたい事などについて身近な人に紹介したり、それを聞いたりすること。
B 書くこと
【旧学習指導要領】
(1) 書くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 目的や意図に応じて、自分の考えを効果的に書くこと。
イ 全体を見通して、書く必要のある事柄を整理すること。
ウ 自分の考えを的確に表現するため、文章全体の組立ての効果を考えること。
エ 事実と感想、意見などとを区別するとともに、目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすること。
オ 表現の効果などについて確かめたり工夫したりすること。
【現行学習指導要領】
(1) 書くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 経験した事や想像した事などから書く事を決め、書こうとする題材に必要な事柄を集めること。
イ 自分の考えが明確になるように、事柄の順序に沿って簡単な構成を考えること。
ウ 語と語や文と文との続き方に注意しながら、つながりのある文や文章を書くこと。
エ 文章を読み返す習慣を付けるとともに、間違いなどに気付き、正すこと。
オ 書いたものを読みあい、よいところを見付けて感想を伝え合うこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 想像した事などを文章に書くこと。
イ 経験した事を報告する文章や観察した事を記録する文章などを書くこと。
ウ 身近な事物を簡単に説明する文章などを書くこと。
エ 紹介したい事をメモにまとめたり、文章に書いたりすること。
オ 伝えたい事を簡単な手紙に書くこと。
C 読むこと
【旧学習指導要領】
(1) 読むことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 自分の考えを広げたり深めたりするために、必要な図書資料を選んで読むこと。
イ 目的や意図に応じて、文章の内容を的確に押さえながら要旨をとらえること。
ウ 登場人物の心情や場面についての描写など、優れた叙述を味わいながら読むこと。
エ 書かれている内容について事象と感想、意見の関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読むこと。
オ 必要な情報を獲るために、効果的な読み方を工夫すること。
【現行学習指導要領】
(1) 読むことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 語のまとまりや言葉の響きなどに気を突けて音読すること。
イ 時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読むこと。
ウ 場面の様子について、登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
エ 文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと。
オ 文章の内容と自分の経験とを結び付けて、自分の思いや考えをまとめ、発表し合うこと。
カ 楽しんだり知識を得たりするために、本や文章を選んで読むこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 本や文章を楽しんだり、想像を広げたりしながら読むこと。
イ 物語の読み聞かせを聞いたり、物語を演じたりすること。
ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読むこと。
エ 物語や、科学的なことについて書いた本や文章を読んで、感想を書くこと。
オ 読んだ本について、好きなところを紹介すること。
〔言語事項〕
【旧学習指導要領】
(1) 「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」、「C 読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 文字に関する事項
(ア) 第5学年及び第6学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(イ) 仮名及び漢字の由来、特質などについて理解すること。
イ 表記に関する事項
(ア) 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと。
ウ 語句に関する事項
(ア) 語句に関する類別の理解を深めること。
(イ) 語句の構成、変化などについての理解を深め、また、語句の由来などに関心をもつこと。
(ウ) 表現したり理解したりするために必要な語句について、辞書を利用して調べる習慣を付けること。
(エ) 語感、言葉の使い方に対する感覚などについて感心をもつこと。
エ 文語調の文章に関する事項
(ア) 易しい文語調の文章を音読し、文語の調子に親しむこと。
オ 文及び文章の構成に関する事項
(ア) 文や文章にはいろいろな構成があることについて理解すること。
カ 言葉遣いに関する事項
(ア) 日常よく使われる敬語の使い方に慣れること。
(イ) 共通語と方言との違いを理解し、また、必要に応じて共通語で話すこと。
(2) 文字に関する事項の指導のうち、書写については、次の事項を指導する。
ア 書写に関する事項
(ア) 文字の形、大きさ、配列などを理解して、読みやすく書くこと。
(イ) 毛筆を使用して、点画の筆使いや文字の組立て方を理解しながら、文字の形を整えて書くこと。
(ウ) 毛筆を使用して、字配りよく書くこと。
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」、「C 読むこと」に示す事項の指導は、例えば次のような言語活動を通して指導するものとする。
「A 話すこと・聞くこと」
自分の考えを資料を提示しながらスピーチをすること、目的意識をもって友達の考えを聞くこと、調べた事やまとめた事を話し合うことなど
「B 書くこと」
礼状や依頼状などの手紙を書くこと、自分の課題について調べてまとまった文章に表すこと、経験した事をまとまった記録や報告にすることなど
「C 読むこと」
読書発表会を行うこと、自分の課題を解決するために図鑑や事典などを活用して必要な乗法を読むことなど
 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
【現行学習指導要領】
(1) 「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」、「C 読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 親しみやすい古文や漢文、近代以降の文語調の文章について、内容の大体を知り、音読すること。
(イ) 古典について解説した文章を読み、昔の人のものの見方や感じ方を知ること。
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 話し言葉と書き言葉との違いに気付くこと。
(イ) 時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付くこと。
(ウ) 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと。
(エ) 語句の構成、変化などについての理解を深め、また、語句の由来などに関心をもつこと。
(オ) 文章の中での語句と語句との関係を理解すること。
(カ) 語感、言葉の使い方に対する感覚などについて感心をもつこと。
(キ) 文や文章にはいろいろな構成があることについて理解すること。
(ク) 日常よく使われる敬語の使い方に慣れること。
(ケ) 比喩や反復などの表現の工夫に気付くこと。
ウ 文字に関する事項
(ア) 第5学年及び第6学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(イ) 仮名及び漢字の由来、特質などについて理解すること。
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
ア 用紙全体との関係に注意し、文字の大きさや配列などを決めるとともに、書く早さを意識して書くこと。
イ 目的に応じて使用する筆記具を選び、その特徴を生かして書くこと。
ウ 毛筆を使用して、穂先の動きと点画のつながりを意識して書くこと。

第6学年 算数の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 分数の加法及び減法についての理解を深め、適切に用いることができるようにするとともに、分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらの計算の仕方を考え、適切に用いることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な立体図形の体積を求めることができるようにするとともに、速さの意味などについて理解し、それらを求めることができるようにする。
(3) 図形を構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察し、基本的な立体図形についての理解を深めることができるようにする。 
(4) 比や比例の意味について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにする。
【現行学習指導要領】
(1)分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらの計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2)円の面積及び角柱などの体積を求めることができるようにするとともに、速さについて理解し、求めることができるようにする。
(3)縮図や拡大図、対称な図形について理解し、図形についての理解を深める。
(4) 比や比例について理解し、数量の関係の考察に関数の考えを用いることができるようにするとともに、文字を用いて式に表すことができるようにする。また、資料の散らばりを調べ統計的に考察することができるようにする。
2. 内 容
A 数と計算
【旧学習指導要領】
(1) 整数の性質についての理解を一層深める。            →(注) 第5学年に移動
ア 約数、倍数について知ること。                →(注) 第5学年に移動
(2) 分数についての理解を一層深めるとともに、異分母の分数の加法及び減法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。       →(注) 第5学年に移動
ア 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は、元の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。                    →(注) 第5学年に移動
イ 分数の相等及び大小について考え、大小の比べ方をまとめること。→(注) 第5学年に移動
ウ 異分母の分数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。 →(注)ウ= 第5学年に移動
(3) 分数の乗法及び除法の意味について理解し、それらを適切に用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。 →(注) ア=第5学年へ移動
イ 乗数や除数が整数や小数の場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
ウ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
(4) 概数についての理解を一層深める。               →(注) 第4学年へ移動
ア 目的に応じて、積、商を概数で見積もることができること。    →(注) 第4学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 分数の乗法及び除法の意味についての理解を深め、それらを用いることができるようにする。
ア 乗数や除数が整数や小数である場合の計算の考え方を基にして、乗数や除数が分数である場合の乗法及び除法の意味について理解すること。
イ 分数の乗法及び除法の計算の仕方を考え、それらの計算ができること。
ウ 分数の乗法及び除法についても、整数の場合と同じ関係や法則が成り立つことを理解すること。                                 ←(注) 追加
(2) 小数及び分数の計算の能力を定着させ、それらを用いる能力を伸ばす。    ←(注) 追加
B 量と測定
【旧学習指導要領】
(1) 身近にある図形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 体積の意味について理解し、簡単な場合について、体積を求めることができるようにする。
ア 体積について単位と測定の意味を理解すること。        →(注) 第5学年へ移動
イ 体積の単位(立方センチメートル(cm3))について知ること。  →(注) 第5学年へ移動
ウ 立方体及び直方体の体積の求め方を考え、それらを用いること。 →(注) 第5学年へ移動
(3) 異種の二つの量の割合としてとらえられる数量について、その比べ方や表し方を理解し、それを用いることができるようにする。               →(注) 第5学年へ移動
ア 単位量当たりの考えなどを用いること。            →(注) 第5学年へ移動
イ 速さの意味及び表し方について理解するとともに、速さの求め方を考え、それを求めること。
【現行学習指導要領】
(1) 身の回りにある形について、その概形をとらえ、およその面積などを求めることができるようにする。
(2) 図形の面積を計算によって求めることができるようにする。
ア 円の面積の求め方を考えること。←(注) 第5学年より移動
(3) 図形の体積を計算によって求めることができるようにする。
ア 角柱及び円柱の体積の求め方を考えること。←(注) 追加
(4) 速さについて理解し、求めることができるようにする。
(5) メートル法の単位の仕組みについて理解できるようにする。←(注) 追加
C 図 形
【旧学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、基本的な立体図形についての理解を深めるとともに、図形の構成要素及びそれらの位置関係に着目して考察ができるようにする。
ア 立方体及び直方体について理解すること。→(注) 第4学年に移動
イ 直方体に関連して、直線や平面の平行及び垂直の関係について理解すること。 →(注)イ= 第4学年に移動
ウ 三角柱、四角柱などの角柱及び円柱について知ること。→(注) 第5学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、平面図形についての理解を深める。
ア 縮図や拡大図について理解すること。←(注) 追加
イ 対称な図形について理解すること。←(注) 追加
D 数量関係
【旧学習指導要領】
(1) 簡単な場合について、比の意味を理解できるようにする。
(2) 伴って変わる二つの数量について、それらの関係を考察する能力を伸ばす。
ア 比例の意味について理解すること。また、簡単な場合について、表やグラフを用いてその特徴を調べること→(注) 第5学年へ移動
(3) 平均の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
[用語・記号]
最大公約数 最小公倍数 約分 通分 平面 底面 側面
【現行学習指導要領】
(1) 比について理解できるようにする。 
(2) 伴って変わる二つの数量の関係を考察することができるようにする。
ア 比例の関係について理解すること。また、式、表、グラフを用いてその特徴を調べること。
イ 比例の関係を用いて、問題を解決すること。←(注) 追加
ウ 反比例の関係について知ること。←(注) 追加
(3) 数量の関係を表す式についての理解を深め、式を用いることができるようにする。
ア 数量を表す言葉や□、△などの代わりに、a , x などの文字を用いて式にしたり、文字に数を当てはめて調べたりすること。←(注) 追加
(4) 資料の平均や散らばりを調べ、統計的に考察したり表現したりすることができるようにする。
ア 資料の平均について知ること。
イ 度数分布を表す表やグラフについて知ること。←(注) 追加
(5) 具体的な事柄について、起こり得る場合を順序よく整理して調べることができるようにする。←(注)(5)= 追加
[算数的活動]←(注) 新設
(1) 内容の「A数と計算」、「B量と測定」、「C図形」及び「D数量関係」に示す事項については、例えば、次のような算数的活動を通して指導するものとする。 
ア 分数についての計算の意味や計算の仕方を、言葉、数、式、図、数直線を用いて考え、説明する活動
イ 身の回りで使われている量の単位を見付けたり、それがこれまでに学習した単位とどのような関係にあるかを調べたりする活動
ウ 身の回りから、縮図や拡大図、対称な図形を見付ける活動
エ 身の回りから、比例の関係にある二つの数量を見付けたり、比例の関係を用いて問題を解決したりする活動
[用語・記号]
線対称 点対称:←(注) 線対称、点対称=追加
3 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)のアについては、最大公約数及び最小公倍数を形式的に求めることに偏ることなく、具体的な場面に即して取り扱う程度とする。
(2) 内容の「A数と計算」の(2)のウについては、真分数と真分数との加法及びその逆の減法を取り扱うものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(3)については、帯分数を含む計算は取り扱わないものとする。
(4) 内容の「A数と計算」の(3)のイについては、乗数、除数が単位分数など簡単な場合を取り扱うものとする。
(5) 内容の「B量と測定」の(2)のイについては、立方メートル(㎡)の単位についても簡単に取り扱うものとする。
(6) 内容の「C図形」の(1)のアについては、適宜簡単な見取図や展開図をかくことができるよう配慮するものとする。
(7) 内容の「C図形」の(1)のウについては、展開図、立面図及び平面図は取り扱わないものとする。
(8) 内容の「D数量関係」の(1)については、具体的な場面を通して数量の関係を調べ、等しい比があることを理解する程度とするとともに、比の値は取り扱わないものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)については、逆数を用いて除法を乗法の計算としてみることや、整数や小数の乗法や除法を分数の場合の計算にまとめることも取り扱うものとする。
(2) 内容の「B量と測定」の(2)のアについては、円周率は3.14を用いるものとする。

第6学年 理科の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 生物の体のつくりと働き及び生物と環境とを関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究する活動を通して、生命を尊重する態度を育てるとともに、生物の体の働き及び生物と環境とのかかわりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
(2) 水溶液、物の燃焼、電磁石の変化や働きをその要因と関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究したりものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 新(1)へ
(3) 土地のつくりと変化の様子を自然災害などと関係付けながら調べ、見いだした問題を多面的に追究する活動を通して、土地のつくりと変化のきまりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
【現行学習指導要領】
(1) 燃焼、水溶液、てこ及び電気による現象についての要因や規則性を推論しながら調べ、見いだした問題を計画的に追究したりものづくりをしたりする活動を通して、物の性質や規則性についての見方や考え方を養う。←(注) 現行(2)より
(2) 生物の体のつくりと働き、生物と環境、土地のつくりと変化の様子、月と太陽の関係を推論しながら調べ、見いだした問題を計画的に追究する活動を通して、生命を尊重する態度を育てるとともに、生物の体の働き、生物と環境とのかかわり、土地のつくりと変化のきまり、月の位置や特徴についての見方や考え方を養う。←(注) 現行(1)と(3)を統合、ブラスα
2. 内 容
【旧学習指導要領】
A 生物とその環境
(1) 人及び他の動物を観察したり資料を活用したりして、呼吸、消化、排出及び循環の働きを調べ、人及び他の動物の体のつくりと働きについての考えをもつようにする。 ←(注) 新「B生命・地球」の(1)へ
ア 体内に酸素が取り入れられ、体外に二酸化炭素などが出されていること。
イ 食べ物は、口、胃、腸などを通る間に消化、吸収され、吸収されなかった物は排出されること。
ウ 血液は、心臓の働きで体内を巡り、養分、酸素及び二酸化炭素を運んでいること。
(2) 動物や植物の生活を観察し、生物の養分の取り方を調べ、生物と環境とのかかわりについての考えをもつようにする。
ア 植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること。←(注) 新「B生命・地球」の(2)アへ
イ 生きている植物体や枯れた植物体は動物によって食べられること。←(注) 新(3)イへ
ウ 生物は、水及び空気を通して周囲の環境とかかわって生きていること。←(注) 新(3)アへ
B 物質とエネルギー
(1) いろいろな水溶液を用い、その性質や金属を変化させる様子を調べ、水溶液の性質や働きについての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(2)へ
ア 水溶液には、酸性、アルカリ性及び中性のものがあること。
イ 水溶液には、気体が溶けているものがあること。
ウ 水溶液には、金属を変化させるものがあること。
(2) 物を燃やし、物や空気の変化を調べ、燃焼の仕組みについての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(1)へ
ア 植物体が燃えるときには、空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができること。
(3) 電磁石の導線に電流を流し、電磁石の強さの変化を調べ、電流の働きについての考えをもつようにする。←(注) 新では第5学年「A物質・エネルギー」の(3)へ移動
ア 電流の流れている巻き線は、鉄心を磁化する働きがあり、電流の向きが変わると、電磁石の極が変わること。
イ 電磁石の強さは、電流の強さや導線の巻き数によって変わること。
C 地球と宇宙
(1) 土地やその中に含まれる物を観察し、土地のつくりや土地のでき方を調べ、土地のつくりと変化についての考えをもつようにする。←(注) 新「B生命・地球」の(4)へ
ア 土地は、礫、砂、泥、火山灰及び岩石からできており、層をつくって広がっているものがあること。
イ 地層は、流れる水の働きや火山の噴火によってでき、化石が含まれているものがあること。
ウ 土地は、火山の噴火によって変化すること。
エ 土地は、地震によって変化すること。
【現行学習指導要領】
A 物質・エネルギー
(1) 燃焼の仕組み←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(2)より
物を燃やし、物や空気の変化を調べ、燃焼の仕組みについての考えをもつことができるようにする。
ア 植物体が燃えるときには、空気中の酸素が使われて二酸化炭素ができること。
(2) 水溶液の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(1)より
いろいろな水溶液を用い、その性質や金属を変化させる様子を調べ、水溶液の性質や働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 水溶液には、酸性、アルカリ性及び中性のものがあること。
イ 水溶液には、気体が溶けているものがあること。
ウ 水溶液には、金属を変化させるものがあること。
(3) てこの規則性←(注) 現行第5学年「B物質とエネルギー」の(2)より移動
てこを使い、力の加わる位置や大きさを変えて、てこの仕組みや働きを調べ、てこの規則性についての考えをもつことができるようにする。
ア 水平につり合った棒の支点から等距離に物をつるして棒が水平になったとき、物の重さは等しいこと。
イ 力を加える位置や力の大きさを変えると、てこを傾ける働きが変わり、てこがつり合うときにはそれらの間に規則性があること。
ウ 身の回りには、てこの規則性を利用した道具があること。←(注) ウ=追加
(4) 電気の利用←(注) 「(4)電気の利用」=追加
手回し発電機などを使い、電気の利用の仕方を調べ、電気の性質や働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 電気は、つくりだしたり蓄えたりすることができること。
イ 電気は、光、音、熱などに変えることができること。
ウ 電熱線の発熱は、その太さによって変わること。
エ 身の回りには、電気の性質や働きを利用した道具があること。
B 生命・地球
(1) 人の体のつくりと働き←(注) 現行「A生物とその環境」の(1)より、プラスα
人や他の動物を観察したり資料を活用したりして、呼吸、消化、排出及び循環の働きを調べ、人や他の動物の体のつくりと働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 体内に酸素が取り入れられ、体外に二酸化炭素などが出されていること。
イ 食べ物は、口、胃、腸などを通る間に消化、吸収され、吸収されなかった物は排出されること。
ウ 血液は、心臓の働きで体内を巡り、養分、酸素及び二酸化炭素などを運んでいること。
エ 体内には、生命を維持するための様々な臓器があること。←(注) エ=追加
(2) 植物の養分と水の通り道←(注) 「(2)植物の養分と水の通り道」=追加
植物を観察し、植物の体内の水などの行方や葉で養分をつくる働きを調べ、植物の体のつくりと働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること。←(注) 現行「A生物とその環境」の(2)アより
イ 根、茎及び葉には、水の通り道があり、根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散していること。←(注) イ=追加
(3) 生物と環境
動物や植物の生活を観察したり、資料を活用したりして調べ、生物と環境とのかかわりについての考えをもつことができるようにする。
ア 生物は、水及び空気を通して周囲の環境とかかわって生きていること。←(注) 現行(2)ウより
イ 生物の間には、食う食われるという関係があること。←(注) 現行(2)イより
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 生物と環境」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア、イ及びウについては、体内に取り込まれた物質の使われ方は扱わないこと。
イ ウについては、心臓の拍動と脈拍が関係することにも触れること。
(2) 内容の「A 生物とその環境」の(2)のウについては、食物連鎖などは取り扱わないものとする。
(3) 内容の「B 物質とエネルギー」の指導に当たっては、2種類程度のものづくりを行うものとする。
(4) 内容の「C 地球と宇宙」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アで扱う岩石は、礫岩、砂岩及び泥岩のみとする。
イ 化石は地層が水の作用でできたことを示す程度にとどめること。
ウ ウ、エについては、児童がウ又はエのいずれかを選択して調べるようにすること。
エ エについては、地震の原因については触れないこと。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、2種類以上のものづくりを行うものとする。
(2) 内容の「B 生命・地球」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ウについては、心臓の拍動と脈拍が関係することにも触れること。
イ エについては、主な臓器として、肺、胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓、心臓を扱うこと。
(3) 内容の「B 生命・地球」の(3)のアについては、水が循環していることにも触れるものとする。
(4) 内容の「B 生命・地球」の(4)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アについては、岩石として礫岩、砂岩及び泥岩を扱うこと。
イ イの「化石」については、地層が流れる水の働きによって堆積したことを示す証拠として扱うこと。
(5) 内容の「B 生命・地球」の(5)のアについては、地球から見た太陽と月の位置関係で扱うものとする。

第6学年 社会の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。
(2) 日常生活にける政治の働きと我が国の政治の考え方及び我が国と関係の深い国の生活や国際社会における我が国の役割を理解できるようにし、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにする。
(3) 社会的事象を具体的に調査し、地図や年表などの各種の基礎資料を効果的に活用し、調べたことを表現するとともに、社会的事象の意味をより広い視野から考える力を育てるようにする。
【現行学習指導要領】
(1) 国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。
(2) 日常生活にける政治の働きと我が国の政治の考え方及び我が国と関係の深い国の生活や国際社会における我が国の役割を理解できるようにし、平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにする。
(3) 社会的事象を具体的に調査するとともに、地図や地球儀、年表などの各種の基礎資料を効果的に活用し、社会的事象の意味をより広い視野から考える力、調べたことを表現する力を育てるようにする。
2. 内 容
【旧学習指導要領】
(1) 我が国の歴史上の主な事象について、人物の働きや代表的な文化遺産を中心に遺跡や文化財、資料などを活用して調べ、歴史を学ぶ意味を考えるようにするとともに、自分たちの生活の歴史的背景、我が国の歴史や先人の働きについて理解と関心を深めるようにする。
ア 農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること。その際、神話・伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心をもつこと。
イ 大陸文化の摂取、大化の改新、大仏造営の様子、貴族の生活について調べ、天皇を中心とした政治が確立されたことや日本風の文化が起こったことが分かること。
ウ 源平の戦い、鎌倉幕府の始まり、元との戦い、京都の室町に幕府が置かれたころの代表的な建造物や絵画について調べ、武士による政治が始まったことや室町文化が生まれたことが分かること。→(注) 新ではウとオに分かれた。
エ キリスト教の伝来、織田・豊臣の天下統一について調べ、戦国の世が統一されたことが分かること。
オ 江戸幕府の始まり、大名行列、鎖国、歌舞伎や浮世絵、国学や蘭学について調べ、身分制度が確立し武士による政治が安定したことや町人の文化が栄え新しい学問が起こったことが分かること。
カ 黒船の来航、明治維新、文明開化などについて調べ、廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い、欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことが分かること。
キ 大日本帝国憲法の発布、日清・日露の戦争、条約改正、科学の発展などについて調べ、我が国の国力が充実し国際的地位が向上したことが分かること。
ケ 日華事変、我が国にかかわる第二次世界大戦、日本国憲法の制定、オリンピックの開催などについて調べ、戦後我が国は民主的な国家として出発し、国民生活が向上し国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことが分かること。
(2) 我が国の政治の働きについて、次のことを調査したり資料を活用したりして調べ、国民主権と関連付けて政治は国民生活の安定と向上を図るために大切な働きをしていること、現在の我が国の民主政治は日本国憲法の基本的な考え方に基づいていることを考えるようにする。
ア 国民生活には地方公共団体や国の政治の働きが反映していること。
イ 日本国憲法は、国家の思想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基本を定めていること。
(3) 世界の中の日本の役割について、次のことを調査したり地図や資料などを活用したりして調べ、外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であること、世界平和の大切さと我が国が世界において重要な役割を果たしていることを考えるようにする。
ア 我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子
イ 我が国の国際交流や国際協力の様子及び平和な国際社会の実現に努力している国際連合の働き
【現行学習指導要領】
(1) 我が国の歴史上の主な事象について、人物の働きや代表的な文化遺産を中心に遺跡や文化財、資料などを活用して調べ、歴史を学ぶ意味を考えるようにするとともに、自分たちの生活の歴史的背景、我が国の歴史や先人の働きについて理解と関心を深めるようにする。
ア 狩猟・採集や農耕の生活、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること。その際、神話・伝承を調べ、国の形成に関する考え方などに関心をもつこと。←(注) 「狩猟・採集の生活」(縄文時代)=追加
イ 大陸文化の摂取、大化の改新、大仏造営の様子、貴族の生活について調べ、天皇を中心とした政治が確立されたことや日本風の文化が起こったことが分かること。
ウ 源平の戦い、鎌倉幕府の始まり、元との戦いについて調べ、武士による政治が始まったことが分かること。←(注) 現行のウの一部
エ 京都の室町に幕府が置かれたころの代表的な建造物や絵画について調べ、室町文化が生まれたことが分かること。←(注) 現行のウの一部
オ キリスト教の伝来、織田・豊臣の天下統一、江戸幕府の始まり、参勤交代、鎖国について調べ、戦国の世が統一され、身分制度が確立し武士による政治が安定したことが分かること。
カ 歌舞伎や浮世絵、国学や蘭学について調べ、町人の文化が栄え新しい学問が起こったことが分かること。←(注) 現行のエとオを新のオとカに再編成
キ 黒船の来航、明治維新、文明開化などについて調べ、廃藩置県や四民平等などの諸改革を行い、欧米の文化を取り入れつつ近代化を進めたことが分かること。
ク 大日本帝国憲法の発布、日清・日露の戦争、条約改正、科学の発展などについて調べ、我が国の国力が充実し国際的地位が向上したことが分かること。
ケ 日華事変、我が国にかかわる第二次世界大戦、日本国憲法の制定、オリンピックの開催などについて調べ、戦後我が国は民主的な国家として出発し、国民生活が向上し国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことが分かること。
(2) 我が国の政治の働きについて、次のことを調査したり資料を活用したりして調べ、国民主権と関連付けて政治は国民生活の安定と向上を図るために大切な働きをしていること、現在の我が国の民主政治は日本国憲法の基本的な考え方に基づいていることを考えるようにする。
ア 国民生活には地方公共団体や国の政治の働きが反映していること。
イ 日本国憲法は、国家の思想、天皇の地位、国民としての権利及び義務など国家や国民生活の基本を定めていること。
(3) 世界の中の日本の役割について、次のことを調査したり地図や地球儀、資料などを活用したりして調べ、外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であること、世界平和の大切さと我が国が世界において重要な役割を果たしていることを考えるようにする。
ア 我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子
イ 我が国の国際交流や国際協力の様子及び平和な国際社会の実現に努力している国際連合の働き
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 児童の興味・関心を重視し、取り上げる人物や文化遺産の重点の置き方に工夫を加えるなど、精選して具体的に理解できるようにすること。
イ 取り上げる歴史的事象は、アからクに示す事項にとどめ、網羅的に取り上げないようにすること。
ウ 歴史学習全体を通して、我が国は長い歴史をもち文化や伝統をはぐくんできたこと、我が国の歴史は政治の中心地や世の中の様子などによって幾つかの時期に分けられることに気付くようにすること。
エ アの「神話・伝承」については、古事記、日本書紀、風土記などの中から適切なものを取り上げること。
オ アからキまでについては、例えば、次に掲げる人物を取り上げ、人物の働きや代表的な文化遺産を通して学習できるように指導すること。
卑弥呼、聖徳太子、小野妹子、中大兄皇子、中臣鎌足、聖武天皇、行基、鑑真、藤原道長、紫式部、清少納言、平清盛、源頼朝、源義経、北条時宗、足利義満、足利義政、雪舟、ザビエル、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川家光、近松門左衛門、歌川(安藤)広重、本居宣長、杉田玄白、伊能忠敬、ペリー、勝海舟、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、明治天皇、福沢諭吉、大隈重信、板垣退助、伊藤博文、陸奥宗光、東郷平八郎、小村寿太郎、野口英世
カ ウの「建造物や絵画」、オの「歌舞伎や浮世絵」及び「国学や蘭学」については、それぞれいずれかを選択して取り上げることができること。
キ クについては、取り上げる歴史的事象を精選するとともに、その指導に当たっては、児童の発達段階を考慮し社会的背景にいたずらに深入りしないよう配慮すること。 (2) 内容の(2)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 政治の働きと国民生活との関係を具体的に指導する際には、国民の祝日に関心をもち、その意義を考えさせるよう配慮すること。
イ 国会などの議会政治や選挙の意味、租税の役割などについても扱うようにすること。その際、政治の制度や機構に深入りしないよう配慮すること。
ウ アの「地方公共団体や国の政治の働き」については、身近な公共施設の建設、地域の開発、、災害復旧の取組などの中から選択して取り上げ、具体的に調べられるようにすること。
エ イの「天皇の地位」については、日本国憲法に定める天皇の国事に関する行為など児童に理解しやすい具体的な事項を取り上げ、歴史に関する学習との関連も図りながら、天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること。また、イの「国民としての権利及び義務」については、参政権、納税の義務などを取り上げること。
(3) 内容の(3)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アについては、我が国とつながりが深い国から数か国を取り上げること。その際、それらの中から児童が一か国を選択して調べるように配慮し、様々な外国の文化を具体的に理解できるようにするとともに、我が国や諸外国の文化や伝統を尊重しようとする態度を養うこと。
イ イの「国際交流」についてはスポーツ、文化の中から、「国際協力」については教育、医学、農業などの分野で世界に貢献している事例の中から、それぞれ選択して取り上げ、国際社会における我が国の役割を具体的に考えるようにすること。
ウ イの「国際連合の働き」については、網羅的、抽象的な扱いにならないよう、ユニセフやユネスコの身近な活動を取り上げて具体的に調べるようにすること。
エ ア及びイについては、我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるよう配慮すること。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 児童の興味・関心を重視し、取り上げる人物や文化遺産の重点の置き方に工夫を加えるなど、精選して具体的に理解できるようにすること。その際、ケの指導に当たっては、児童の発達の段階を考慮すること。
イ 歴史学習全体を通して、我が国は長い歴史をもち伝統や文化をはぐくんできたこと、我が国の歴史は政治の中心地や世の中の様子などによって幾つかの時期に分けられることに気付くようにすること。
ウ アの「神話・伝承」については、古事記、日本書紀、風土記などの中から適切なものを取り上げること。
エ アからクまでについては、例えば、次に掲げる人物を取り上げ、人物の働きを通して学習できるように指導すること。
卑弥呼、聖徳太子、小野妹子、中大兄皇子、中臣鎌足、聖武天皇、行基、鑑真、藤原道長、紫式部、清少納言、平清盛、源頼朝、源義経、北条時宗、足利義満、足利義政、雪舟、ザビエル、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川家光、近松門左衛門、歌川(安藤)広重、本居宣長、杉田玄白、伊能忠敬、ペリー、勝海舟、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允、明治天皇、福沢諭吉、大隈重信、板垣退助、伊藤博文、陸奥宗光、東郷平八郎、小村寿太郎、野口英世
オ アからケまでについては、例えば、国宝、重要文化財に指定されているものや、そのうち世界文化遺産に登録されているものなどを取り上げ、我が国の代表的な文化遺産を通して学習できるように配慮すること。
(2) 内容の(2)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 政治の働きと国民生活との関係を具体的に指導する際には、各々の国民の祝日に関心をもち、その意義を考えさせるよう配慮すること。
イ 国会などの議会政治や選挙の意味、国会と内閣と裁判所の三権相互の関連、国民の司法参加、租税の役割などについても扱うようにすること。
ウ アの「地方公共団体や国の政治の働き」については、社会保障、災害復旧の取組、地域の開発などの中から選択して取り上げ、具体的に調べられるようにすること。
エ イの「天皇の地位」については、日本国憲法に定める天皇の国事に関する行為など児童に理解しやすい具体的な事項を取り上げ、歴史に関する学習との関連も図りながら、天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること。また、イの「国民としての権利及び義務」については、参政権、納税の義務などを取り上げること。
(3) 内容の(3)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アについては、我が国とつながりが深い国から数か国を取り上げること。その際、それらの中から児童が一か国を選択して調べるように配慮し、様々な外国の文化を具体的に理解できるようにするとともに、我が国や諸外国の伝統や文化を尊重しようとする態度を養うこと。
イ イの「国際交流」についてはスポーツ、文化の中から、「国際協力」については教育、医学、農業などの分野で世界に貢献している事例の中から、それぞれ選択して取り上げ、国際社会における我が国の役割を具体的に考えるようにすること。
ウ イの「国際連合の働き」については、網羅的、抽象的な扱いにならないよう、ユニセフやユネスコの身近な活動を取り上げて具体的に調べるようにすること。
エ ア及びイについては、我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるよう配慮すること。

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