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第3学年及び第4学年 国語の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 相手や目的に応じ、調べた事などについて、筋道を立てて話すことや話の中心に気を付けて聞くことができるようにするとともに、進んで話し合おうとする態度を育てる。
(2) 相手や目的に応じ、調べた事などが伝わるように、段落相互の関係などを工夫して文章を書くことができるようにするとともに、適切に表現しようとする態度を育てる。
(3) 目的に応じ、内容の中心をとらえたり段落相互の関係を考えたりしながら読むことができるようにするとともに、幅広く読書しようとする態度を育てる。
【現行学習指導要領】
(1) 相手や目的に応じ、調べた事などについて、筋道を立てて話す能力、話の中心に気を付けて聞く能力、進行に沿って話し合う能力を身に付けさせるとともに、工夫をしながら話したり聞いたりしようとする能力を育てる。
(2) 相手や目的に応じ、調べた事などが伝わるように、段落相互の関係などに注意して文章を書く能力を身に付けざるとともに、工夫をしながら書こうとする態度を育てる。
(3) 目的に応じ、内容の中心をとらえたり段落相互の関係を考えたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに、幅広く読書しようとする態度を育てる。
2. 内 容
A 話すこと・聞くこと
【旧学習指導要領】
(1) 話すこと・聞くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 伝えたい事を選び、自分の考えが分かるように筋道を立てて、相手や目的に応じた適切な言葉遣いで話すこと。
イ 話の中心に気を付けて聞き、自分の感想をまとめること。
ウ 互いの考えの相違点や共通点を考えながら、進んで話し合うこと。
【現行学習指導要領】
(1) 話すこと・聞くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 関心のある事などから話題を決め、必要な事柄について調べ、要点をメモすること。
イ 相手や目的に応じて、理由や事例などを挙げながら筋道を立て、丁寧な言葉を用いるなど適切な言葉遣いで話すこと。
ウ 相手を見たり、言葉の抑揚や強弱、間の取り方などに注意したりして話すこと。
エ 話の中心に気を付けて聞き、質問をしたり感想を述べたりすること。
オ 互いの考えの共通点や相違点を考え、司会や提案などの役割を果たしながら、進行に沿って話し合うこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 出来事の説明や調査の報告をしたり、それらを聞いて意見を述べたりすること。
イ 学級全体で話し合って考えをまとめたり、意見を述べ合ったりすること。
ウ 図表や絵、写真などから読み取った事を基に話したり、聞いたりすること。
B 書くこと
【旧学習指導要領】
(1) 書くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 相手や目的に応じて、適切に書くこと。
イ 書く必要のある事柄を収集したり選択したりすること。
ウ 自分の考えが明確になるように、段落相互の関係を考えること。
エ 書こうとする事の中心を明確にしながら、段落と段落との続き方に注意して書くこと。
オ 文章のよいところを見付けたり、間違いなどを正したりすること。
【現行学習指導要領】
(1) 書くことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 関心のある事などから書く事を決め、相手や目的に応じて、書く上で必要な事柄を調べること。
イ 文章全体における段落の役割を理解し、自分の考えが明確になるように、段落相互の関係などに注意して文章を構成すること。
ウ 書こうとする事の中心を明確にし、目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くこと。
エ 文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。
オ 文章の間違いを正したり、よりよい表現に書き直したりすること。
カ 書いたものを発表し合い、書き手の考えの明確さなどについて意見を述べ合うこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 身近なこと、想像したことなどを基に、詩をつくったり、物語を書いたりすること。
イ 疑問に思った事を調べて、報告する文章を書いたり、学級新聞などに表したりすること。
ウ 収集した資料を効果的に使い、説明する文章などを書くこと。
エ 目的に合わせて依頼状、案内状、礼状などの手紙を書くこと。
C 読むこと
【旧学習指導要領】
(1) 読むことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア いろいろな読み物に興味をもち、読むこと。
イ 目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係を考え、文章を正しく読むこと。
ウ 場面の移り変わりや情景を、叙述を基に想像しながら詠むこと。
エ 読み取った内容について自分の考えをまとめ、一人一人の感じ方について違いのあることに気付くこと。
オ 目的に応じて内容を大きくまとめたり、必要なところは細かい点に注意したりしながら文章を読むこと。
カ 書かれている内容の中心や場面の様子がよく分かるように声を出して読むこと。
【現行学習指導要領】
(1) 読むことの能力を育てるため、次の事項について指導する。
ア 内容の中心や場面の様子がよく分かるように音読すること。
イ 目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え、文章を読むこと。
ウ 場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述を基に想像して読むこと。
エ 目的や必要に応じて、文章の要点や細かい点に注意しながら読み、文章などを引用したり要約したりすること。
オ 文章を読んで考えたことを発表し合い、一人一人の感じ方について違いのあることに気付くこと。
カ 目的に応じて、いろいろな本や文章を選んで読むこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
ア 物語や詩を読み、感想を述べ合うこと。
イ 記録や報告の文章、図鑑や事典などを読んで利用すること。
ウ 記録や報告の文章を読んでまとめたものを読み合うこと。
エ 紹介したい本を取り上げて説明すること。
オ 必要な情報を得るために、読んだ内容に関連した他の本や文章などを読むこと。
〔言語事項〕
【旧学習指導要領】
(1) 「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」及び「C 読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 発音・発声に関する事項
(ア) その場の状況や目的に応じた適切な音量や速さで話すこと。
イ 文字に関する事項
(ア) 第3学年及び第4学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書くようにすること。
(イ) 漢字のへん、つくりなどの構成についての知識をもつこと。
(ア) 第4学年においては、日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、また、ローマ字で書くこと。
ウ 表記に関する事項
(ア) 送り仮名に注意して書き、また、活用についての意識をもつこと。
(イ) 句読点を適切に打ち、また、段落の始め、会話の部分などの必要な箇所は行を改めて書くこと。
エ 語句に関する事項
(ア) 表現したり理解したりするために必要な語句を増し、また、語句には性質や役割の上で類別があることを理解すること。
(イ) 表現したり理解したりするために必要な文字や語句について、辞書を利用して調べる方法を理解すること。
オ 文及び文章の構成に関する事項
(ア) 修飾と被修飾との関係など、文の構成について初歩的な理解をもつこと。
(イ) 文章全体における段落の役割を理解すること。
(ウ) 文と文との意味のつながりを考えながら、指示語や接続語を使うこと。
カ 言葉遣いに関する事項
(ア) 相手やその場の状況に応じて丁寧な言葉で話し、また、文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。
(2) 文字に関する指導のうち、書写については、次の事項について指導する。
ア 書写に関する事項
(ア) 文字の組立て方に注意して、文字の形を整えて書くこと。
(イ) 文字の大きさや配列に注意して書くこと。
(ウ) 毛筆を使用して、点画の筆使いや文字の組立て方に注意しながら、文字の形を整えて書くこと。
3 内容の取扱い
(1) 内容の「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」及び「C 読むこと」に示す事項の指導は、例えば次のような言語活動を通して指導するものとする。
「A 話すこと・聞くこと」
 身近な話題についてスピーチをすること、要点などをメモに取りながら聞くこと、身近な出来事や調べた事柄について説明したり報告したりすることなど
「B 書くこと」
 手紙を書くこと、自分の疑問に思った事などについて調べてまとめること、経験した事を記録文や学級新聞などに表すことなど
「C 読むこと」
 読んだ内容などに関連した他の文章を読むこと、疑問に思った事などについて関係のある図書資料を探して読むことなど
 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
【現行学習指導要領】
(1) 「A 話すこと・聞くこと」、「B 書くこと」及び「C 読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
(ア) 易しい文語調の短歌や俳句について、情景を思い浮かべたり、リズムを感じ取りながら音読や暗唱をしたりすること。
(イ) 長い間使われてきたことわざや慣用句、故事成語などの意味を知り、使うこと。
イ 言葉の特徴や決まりに関する事項
(ア) 言葉には、考えた事や思った事を表す働きがあることに気付くこと。
(イ) 漢字と仮名を用いた表記などに関心をもつこと。
(ウ) 送り仮名に注意して書き、また、活用についての意識をもつこと。
(エ) 句読点を適切に打ち、また、段落の始め、会話の部分などの必要な箇所は行を改めて書くこと。
(オ) 表現したり理解したりするために必要な語句を増し、また、語句には性質や役割の上で類別があることを理解すること。
(カ) 表現したり理解したりするために必要な文字や語句について、辞書を利用して調べる方法を理解し、調べる習慣を付けること。
(キ) 修飾と被修飾との関係など、文の構成について初歩的な理解をもつこと。
(ク) 指示語や接続語が文と文との意味のつながりに果たす役割を理解し、使うこと。
ウ 文字に関する事項
(ア) 第3学年においては、日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、また、ローマ字で書くこと。
(イ) 第3学年及び第4学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中でつかうこと。
(ウ) 漢字のへん、つくりなどの構成についての知識をもつこと。
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
ア 文字の組立て方を理解し、形を整えて書くこと。
イ 漢字や仮名の大きさ、配列に注意して書くこと。
ウ 点画の種類を理解するとともに、毛筆を使用して筆圧などに注意して書くこと。

第3学年 算数の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 加法及び減法を適切に用いることができるようにするとともに、乗法についての理解を深め、適切に用いることができるようにする。また、除法の意味について理解し、その計算の仕方を考え、用いることができるようにする。
(2) かさ、重さや時間などの単位や測定について理解できるようにする。→(注) 「かさ」は第2学年へ移動
(3) 図形を構成する要素に着目して、基本的な図形について理解できるようにする。
(4) 資料を整理して表やグラフに表したり用いたりすることができるようにし、それらの有用さが分かるようにする。
【現行学習指導要領】
(1) 加法及び減法を適切に用いることができるようにするとともに、乗法についての理解を深め、適切に用いることができるようにする。また、除法の意味について理解し、その計算の仕方を考え、用いることができるようにする。さらに、小数及び分数の意味や表し方について理解できるようにする。
(2) 長さ、重さ及び時間の単位と測定について理解できるようにする。
(3) 図形を構成する要素に着目して、二等辺三角形や正三角形などの図形について理解できるようにする。
(4) 数量やその関係を言葉、数、式、図、表、グラフなどに表したり読み取ったりすることができるようにする。
2. 内容
A 数と計算
【旧学習指導要領】
(1) 数の表し方についての理解を深め、数を用いる能力を伸ばす。
ア 万の単位について知ること。
イ 10倍、100倍したり10で割ったりした大きさの数及びその表し方について知ること。
ウ 数の相対的な大きさについての理解を深めること。
(2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし、それらを適切に用いる能力を伸ばす。
ア 3位数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算が2位数などについての基本的な計算を基にしてできることを理解すること。また、それらの筆算の仕方について理解すること。→(注) 一部が第2学年に移動
イ 加法及び減法の計算が確実にでき、それらを適切に用いること。
ウ 加法及び減法に関して成り立つ性質を調べ、それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かすこと。
(3) 乗法についての理解を深め、その計算が確実にできるようにし、それを適切に用いる能力を伸ばす。
ア 2位数や3位数に1位数をかけたり、2位数に2位数をかけたりする乗法の計算の仕方を考え、それらの計算が乗法九九などの基本的な計算を基にしてできることを理解すること。また、その筆算の仕方について理解すること。→(注) 一部が第2学年に移動
イ 乗法の計算が確実にでき、それを適切に用いること。
ウ 乗法に関して成り立つ性質を調べ、それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かすこと。
(4) 除法の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
ア 除法が用いられる場合について知り、それを式で表したり、その式をよんだりすること。また、余りの意味について理解すること。
イ 除法と乗法や減法との関係について理解すること。
ウ 除数と商が共に1位数である除法の計算が確実にできること。
  (5) そろばんによる数の表し方について知り、そろばんを用いて簡単な加法及び減法の計算ができるようにする。
ア そろばんによる数の表し方について知ること。
イ 加法及び減法の計算の仕方について知ること。
【現行学習指導要領】
(1) 整数の表し方についての理解を深め、数を用いる能力を伸ばす。
  ア 万の単位について知ること。
イ 10倍、100倍、1/10の大きさの数及びその表し方について知ること。←(注) 1/10は第4学年より移動
ウ 数の相対的な大きさについての理解を深めること。
(2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし、それらを適切に用いる能力を伸ばす。
ア 3位数や4位数の加法及び減法の計算の仕方を考え、それらの計算が2位数などについての基本的な計算を基にしてできることを理解すること。また、それらの筆算の仕方について理解すること。←(注) 「4位数」=追加
イ 加法及び減法の計算が確実にでき、それらを適切に用いること。
ウ 加法及び減法に関して成り立つ性質を調べ、それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かすこと。
(3) 乗法についての理解を深め、その計算が確実にできるようにし、それを適切に用いる能力を伸ばす。
ア 2位数や3位数に1位数や2位数をかける乗法の計算の仕方を考え、それらの計算が乗法九九などの基本的な計算を基にしてできることを理解すること。また、その筆算の仕方について理解すること。
イ 乗法の計算が確実にでき、それを適切に用いること。
ウ 乗法に関して成り立つ性質を調べ、それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かすこと。
(4) 除法の意味について理解し、それを用いることができるようにする。
ア 除法が用いられる場合について知ること。また、余りについて知ること。
イ 除法と乗法や減法との関係について理解すること。
ウ 除数と商が共に1位数である除法の計算が確実にできること。
エ 簡単な場合について、除数が1位数で商が2位数の除法の計算の仕方を考えること。 ←(注) エ=第4学年より移動
(5) 小数の意味や表し方について理解できるようにする。←(注) 第4学年より移動
ア 端数部分の大きさを表すのに小数を用いること。また、小数の表し方及び1/10の位について知ること。←(注) 第4学年より移動
イ 1/10の位までの小数の加法及び減法の意味について理解し、計算の仕方を考え、それらの計算ができること。←(注) 第4学年より移動
(6) 分数の意味や表し方について理解できるようにする。←(注) 第4学年より移動
ア 等分してできる部分の大きさや端数部分の大きさを表すのに分数を用いること。また、分数の表し方について知ること。←(注) 第4学年より移動
イ 分数は、単位分数の幾つ分かで表せることを知ること。←(注) 第4学年より移動
ウ 簡単な場合について、分数の加法及び減法の意味について理解し、計算の仕方を考えること。←(注) 第5学年より移動
(7) そろばんによる数の表し方について知り、そろばんを用いて簡単な加法及び減法の計算ができるようにする。
ア そろばんによる数の表し方について知ること。
イ 加法及び減法の計算の仕方について知ること。
B 量と測定
【旧学習指導要領】
(1) 長さ、かさ、重さについて理解し、簡単な場合について、それらの測定ができるようにする。→(注) 「かさ」は第2学年へ移動
ア 長さの単位(キロメートル(km))について知ること。
イ かさ、重さについて単位と測定の意味を理解すること。(グラム(g)、キログラム(kg))について知ること。→(注) 「かさ」は第2学年へ移動
ウ かさの単位(リットル(l))について知ること。→(注) 第2学年に移動
エ 重さの単位(グラム(g))について知ること。
(2) 長さなどについて、およその見当を付けたり、目的に応じて単位や計器を適切に選んで測定したりできるようにする。
(3) 時間について理解できるようにする。→(注) 第2学年に移動
ア 日、時、分及び秒について知り、それらの関係を理解すること。→(注) 第2学年に移動。「秒」は第3学年に残る。
イ 簡単な場合について、必要な時刻や時間を求めること。
【現行学習指導要領】
(1) 長さについての理解を深めるとともに、重さについて単位と測定の意味を理解し、重さの測定ができるようにする。
ア 長さの単位(キロメートル(km))について知ること。
イ 重さの単位(グラム(g)、キログラム(kg))について知ること。←(注) 「キログラム」=追加
(2) 長さや重さについて、およその見当を付けたり、目的に応じて単位や計器を適切に選んで測定したりできるようにする。
(3) 時間について理解できるようにする。
ア 秒について知ること。
イ 日常生活の中で必要となる時刻や時間を求めること。
C 図 形
【旧学習指導要領】
(1) ものの形についての観察や構成などの活動を通して、基本的な図形について理解できるようにする。→(注) 第2学年へ移動
ア 箱の形をしたものを観察したり作ったりすることを通して、図形を構成する要素について知ること。→(注) 第2学年へ移動
イ 図形を構成する要素に着目して、正方形、長方形、直角三角形について知り、それらをかいたり、作ったり、平面上で敷き詰めたりすること。→(注) 第2学年へ移動
【現行学習指導要領】
(1) 図形についての観察や構成などの活動を通して、図形を構成する要素に着目し、図形について理解できるようにする。←(注) 第4学年より移動
ア 二等辺三角形、正三角形について知ること。←(注) 第4学年より移動
イ 角について知ること。←(注) 第4学年より移動
ウ 円、球について知ること。また、それらの中心、半径、直径について知ること。←(注)ウ= 第4学年より移動
D 数量関係
【旧学習指導要領】
(1) 資料を表やグラフで分かりやすく表したり、それらをよんだりすることができるようにする。
ア 日時、場所などの簡単な観点から分類したり、整理して表にまとめたりすること。 →(注) ア=[算数的活動]にへ
イ 棒グラフのよみ方及びかき方について知ること。
[用語・記号]
等号 直角 ÷  →(注) 直角は第2学年に移動
【現行学習指導要領】
(1) 除法が用いられる場面を式に表したり、式を読み取ったりすることができるようにする。←(注) (1)=追加
(2) 数量の関係を表す式について理解し、式を用いることができるようにする。 ←(注) (2)=追加
ア 数量の関係を式に表したり、式と図を関連付けたりすること。←(注) 追加
イ 数量を□などを用いて表し、その関係を式に表したり、□などに数を当てはめて調べたりすること。←(注) 追加
(3) 資料を分類整理し、表やグラフを用いて分かりやすく表したり読み取ったりすることができるようにする。
ア 棒グラフの読み方やかき方について知ること。
[算数的活動]←(注) 新設
(1) 内容の「A数と計算」、「B量と測定」、「C図形」及び「D数量関係」に示す事項については、例えば、次のような算数的活動を通して指導するものとする。
ア 整数、小数及び分数についての計算の意味や計算の仕方を、具体物を用いたり、言葉、数、式、図を用いたりして考え、説明する活動
イ 小数や分数を具体物、図、数直線を用いて表し、大きさを比べる活動
ウ 長さ、体積、重さそれぞれについて単位の関係を調べる活動
エ 二等辺三角形や正三角形を定規とコンパスを用いて作図する活動
オ 日時や場所などの観点から資料を分類整理し、表を用いて表す活動
[用語・記号]
等号 不等号 小数点 1/10の位 数直線 分母 分子 ÷
←(注) 不等号、小数点、1/10の位、数直線、分母、分子は追加
←(注) 小数点、数直線、分母、分子は第4学年より移動
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(2)及び(3)については、簡単な計算は暗算でできるよう配慮するものとする。また、暗算を筆算や見積りに生かすよう配慮するものとする。
(2) 内容の「A数と計算」の(2)のウについては、交換法則や結合法則、加法と減法の相互関係を取り扱うものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(3)については、乗数又は被乗数が0の場合の計算について取り扱うものとする。
(4) 内容の「A数と計算」の(3)のウについては、交換法則、結合法則や分配法則を取り扱うものとする。
(5) 内容の「B量と測定」の(1)のウについては、ミリリットル(ml)及びデシリットル(dl)の単位についても簡単に取り扱うものとする。→(注) 第2学年に移動
(6) 内容の「B量と測定」の(1)のエについては、キログラム(kg)の単位についても簡単に取り扱うものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A数と計算」の(1)については、1億についても取り扱うものとする。 ←(注) 「1億」=第4学年より移動
(2)  内容の「A数と計算」の(2)及び(3)については、簡単な計算は暗算でできるよう配慮するものとする。
(3) 内容の「A数と計算」の(2)のウについては、交換法則や結合法則を取り扱うものとする。
(4) 内容の「A数と計算」の(3)については、乗数又は被乗数が0の場合の計算について取り扱うものとする。
(5) 内容の「A数と計算」の(3)のウについては、交換法則、結合法則や分配法則を取り扱うものとする。
(6) 内容の「A数と計算」の(5)及び(6)については、小数の0.1と分数の1/10などを数直線を用いて関連付けて取り扱うものとする。←(注) 追加
(7) 内容の「B量と測定」の(1)のイについては、トン(t)の単位についても触れるものとする。←(注) 「トン」=追加

第3学年 理科の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 身近に見られる動物や植物を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物同士のかかわりについての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
(2) 光、電気及び磁石を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、光、電気及び磁石の性質についての見方や考え方を養う。
(3) 日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養う。←(注) 新(2)へ
【現行学習指導要領】
(1) 物の重さ、風やゴムの力並びに光、磁石及び電気を働かせたときの現象を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究したりものづくりをしたりする活動を通して、それらの性質や働きについての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(2)にブラスα
(2) 身近に見られる動物や植物、日なたと日陰の地面を比較しながら調べ、見いだした問題を興味・関心をもって追究する活動を通して、生物を愛護する態度を育てるとともに、生物の成長のきまりや体のつくり、生物と環境とのかかわり、太陽と地面の様子との関係についての見方や考え方を養う。←(注) 現行の(1)と(3)を統合
2. 内 容
【旧学習指導要領】
A 生物とその環境
(1) 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくり及び昆虫と植物とのかかわりについての考えをもつようにする。
ア 昆虫の育ち方には一定の順序があり、成虫の体は頭、胸及び腹からできていること。
イ 植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできていること。
ウ 昆虫には植物を食べたり、それをすみかにしたりして生きているものがいること。 (注) ウは新では削除
B 物質とエネルギー
(1) 鏡などを使い、光の進み方や物に光が当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(3)へ
ア 日光は集めたり反射させたりできること。
イ 物に日光を当てると、物の明るさや暖かさが変わること。
(2) 乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(5)へ
ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
(3) 磁石を使い、磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつようにする。←(注) 新「A物質・エネルギー」の(4)へ
ア 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物には、磁石に付けると磁石になる物があること。
イ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。
C 地球と宇宙
(1) 日陰の位置の変化や、日なたと日陰の地面の様子を調べ、太陽と地面の様子との関係についての考えをもつようにする。←(注) 新「B生命・地球」の(3)へ
ア 日陰は太陽の光を遮るとでき、日陰の位置は太陽の動きによって変わること。
イ 地面は太陽によって暖められ、日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがあること。
【現行学習指導要領】
A 物質・エネルギー
(1) 物と重さ←(注) 「(1) 物と重さ」=追加
粘土などを使い、物の重さや体積を調べ、物の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 物は、形が変わっても重さは変わらないこと。
イ 物は、体積が同じでも重さは違うことがあること。
(2) 風やゴムの働き←(注) 「(2) 風やゴムの働き」=追加
風やゴムで物が動く様子を調べ、風やゴムの働きについての考えをもつことができるようにする。
ア 風の力は、物を動かすことができること。
イ ゴムの力は、物を動かすことができること。
(3) 光の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(1)より
鏡などを使い、光の進み方や物に光が当たったときの明るさや暖かさを調べ、光の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 日光は集めたり反射させたりできること。
イ 物に日光を当てると、物の明るさや暖かさが変わること。
(4) 磁石の性質←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(3)より
磁石に付く物や磁石の働きを調べ、磁石の性質についての考えをもつことができるようにする。
ア 物には、磁石に引き付けられる物と引き付けられない物があること。また、磁石に引き付けられる物には、磁石に付けると磁石になる物があること。
イ 磁石の異極は引き合い、同極は退け合うこと。
(5) 電気の通り道←(注) 現行「B物質とエネルギー」の(2)より
乾電池に豆電球などをつなぎ、電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ、電気の回路についての考えをもつことができるようにする。
ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
B 生命・地球
(1) 昆虫と植物←(注) 現行の「A生物とその環境」の(1)より
 身近な昆虫や植物を探したり育てたりして、成長の過程や体のつくりを調べ、それらの成長のきまりや体のつくりについての考えをもつことができるようにする。
ア 昆虫の育ち方には一定の順序があり、成虫の体は頭、胸及び腹からできていること。
イ 植物の育ち方には一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできていること。 (2) 身近な自然の観察←(注) 「(2)身近な自然の観察」=追加
 身の回りの生物の様子を調べ、生物とその周辺の環境との関係についての考えをもつことができるようにする。
ア 生物は、色、形、大きさなどの姿が違うこと。
イ 生物は、その周辺の環境とかかわって生きていること。
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の「A 生物とその環境」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア及びイについては、飼育、栽培を通して行うこと。また、昆虫及び植物については、それぞれ、2種類又は3種類扱うこと。
イ アについては、幼虫の体のつくりは扱わないこと。また、成虫の体のつくりを調べるとき、人の目などを感覚器官と対比して扱うようにすること。
ウ イの「植物の育ち方」については、夏生一年生の双子葉植物のみを扱うこと。
(2) 内容の「B 物質とエネルギー」の指導に当たっては、3種類程度のものづくりを行うものとする。
(3) 内容の「C 地球と宇宙」の(1)のアの「太陽の動き」については、太陽が東から西に動くことを取り扱うものとする。また、太陽の動きを調べるときの方位は東、西、南、北ととどめるものとする。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、3種類以上のものづくりを行うものとする。
(2) 内容の「B 生命・地球」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ア及びイについては、飼育、栽培を通して行うこと。
イ イの「植物の育ち方」については、夏生一年生の双子葉植物を扱うこと。
(3) 内容の「B 生命・地球」の(3)のアの「太陽の動き」については、太陽が東から南を通って西に動くことを取り扱うものとする。また、太陽の動きを調べるときの方位は東、西、南、北を扱うものとする。

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