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第3学年及び第4学年 社会の学習指導要領を比較

1. 目 標
【旧学習指導要領】
(1) 地域の産業や消費生活の様子、人々の健康な生活や安全を守るための諸活動について理解できるようにし、地域社会の一員としての自覚をもつようにする。
(2) 地域の地理的環境、人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし、地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。
(3) 地域における社会的事象を観察、調査し、地図や各種の具体的資料を効果的に活用し、調べたことを表現するとともに、地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力を育てるようにする。
【現行学習指導要領】
(1) 地域の産業や消費生活の様子、人々の健康な生活や良好な生活環境及び安全を守るための諸活動について理解できるようにし、地域社会の一員としての自覚をもつようにする。
(2) 地域の地理的環境、人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし、地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。
(3) 地域における社会的事象を観察、調査するとともに、地図や各種の具体的資料を効果的に活用し、地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力、調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする。
2. 内 容
【旧学習指導要領】
(1) 自分たちの住んでいる身近な地域や市(区、町、村)について、次のことを観察、調査したり白地図にまとめたりして調べ、地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする。
ア 身近な地域や市(区、町、村)の特色ある地形、土地利用の様子、主な公共施設などの場所と働き、交通の様子など
(2) 地域の人々の生産や販売について、次のことを見学したり調査したりして調べ、それらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるようにする。
ア 地域には生産や販売に関する仕事があり、それらは自分たちの生活を支えていること。
イ 地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり
(3) 地域の人々の生活にとって必要な飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理について、次のことを見学したり調査したりして調べ、これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていることを考えるようにする。
ア 飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理と自分たちの生活や産業とのかかわり
イ これらの対策や事業は計画的、協力的に進められていること。
(4) 地域社会における災害及び事故から安全を守る工夫について、次のことを見学したり調査したりして調べ、人々の安全を守るための関係機関の働きとそこに従事している人々努力を考えるようにする。
ア 関係の諸機関が相互に連絡を取り合いながら緊急に対処する体制をとっていること。
(5) 地域の人々の生活について、次のことを見学、調査したり年表にまとめたりして調べ、人々の生活の変化や人々の願い、地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心を考えるようにする。
ア 古くから残る暮らしにかかわる道具、それらを使っていたころの暮らしの様子
イ 地域に残る文化財や年中行事
ウ 地域の発展に尽くした先人の具体的事例
(6) 県(都、道、府)の様子について、次のことを資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ、県(都、道、府)の特色を考えるようにする。
ア 県(都、道、府)内における自分たちの市(区、町、村)の地理的位置
イ 県(都、道、府)全体の地形や主な産業の概要、交通網の様子や主な都市の位置
ウ 産業や地形条件から見て県(都、道、府)内の特色ある地域の人々の生活
エ 人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり
【現行学習指導要領】
(1) 自分たちの住んでいる身近な地域や市(区、町、村)について、次のことを観察、調査したり白地図にまとめたりして調べ、地域の様子は場所によって違いがあることを考えるようにする。
ア 身近な地域や市(区、町、村)の特色ある地形、土地利用の様子、主な公共施設などの場所と働き、交通の様子、古くから残る建造物など←(注) 「古くからある建造物」=追加
(2) 地域の人々の生産や販売について、次のことを見学したり調査したりして調べ、それらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるようにする。
ア 地域には生産や販売に関する仕事があり、それらは自分たちの生活を支えていること。
イ 地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり
(3) 地域の人々の生活にとって必要な飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理について、次のことを見学、調査したり資料を活用したりして調べ、これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上に役立っていることを考えるようにする。←(注) 「良好な生活環境の維持と向上」=追加
ア 飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の処理と自分たちの生活や産業とのかかわり
イ これらの対策や事業は計画的、協力的に進められていること。
(4) 地域社会における災害及び事故の防止について、次のことを見学、調査したり資料を活用したりして調べ、人々の安全を守るための関係機関の働きとそこに従事している人々や地域の人々の工夫や努力を考えるようにする。←(注) 「地域の人々」を強調
ア 関係機関は地域の人々と協力して、災害や事故の防止に努めていること。←(注) 追加
イ 関係の諸機関が相互に連携して、緊急に対処する体制をとっていること。
(5) 地域の人々の生活について、次のことを見学、調査したり年表にまとめたりして調べ、人々の生活の変化や人々の願い、地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心を考えるようにする。
ア 古くから残る暮らしにかかわる道具、それらを使っていたころの暮らしの様子 イ 地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事←(注) 表現変更
ウ 地域の発展に尽くした先人の具体的事例
(6) 県(都、道、府)の様子について、次のことを資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ、県(都、道、府)の特色を考えるようにする。
ア 県(都、道、府)内における自分たちの市(区、町、村)及び我が国における自分たちの県(都、道、府)の地理的位置、47都道府県の名称と位置←(注) 47都道府県の名称と位置=追加
イ 県(都、道、府)全体の地形や主な産業の概要、交通網の様子や主な都市の位置
ウ 県(都、道、府)内の特色ある地域の人々の生活
エ 人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり
3. 内容の取扱い
【旧学習指導要領】
(1) 内容の(2)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア イについては、農家、工場、商店などの中から選択して取り上げること。その際、地域の生産活動を取り上げる場合には自然環境との関係について、販売を取り上げる場合には消費者としての工夫について、それぞれ触れるようにすること。
イ イについては、国内の他地域だけでなく、外国ともかかわりがあることに気付くように配慮すること。その際、児童に無理のない取扱いをすること。
(2) 内容の(3)の「飲料水、電気、ガス」については、それらの中から選択して取り上げるものとする。また、「廃棄物の処理」については、ごみ、下水のいずれかを選択して取り上げ、その際、廃棄物を資源として活用していることについても扱うようにする。
(3) 内容の(4)に「災害」については、火災、風水害、地震などの中から選択して取り上げ、「事故」については、交通事故などの事故防止や盗難を取り上げるものとする。
(4) 内容の(5)のウの「具体的事例」については、地域の開発、教育、文化、産業などの地域の発展に尽くした先人の中から選択して取り上げるものとする。
(5) 内容の(6)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ウの「県(都、道、府)内の特色ある地域」については、伝統的な工業などの地場産業の盛んな地域と地形から見て特色ある地域を含めて取り上げること。
イ エについては、我が国や外国には国旗があることを理解させ、それを尊重する態度を育てるよう配慮すること。
【現行学習指導要領】
(1) 内容の(1)については、方位や主な地図記号について扱うものとする。
(2) 内容の(2)のイについては、次のとおり取り扱うものとする。
ア 「生産」については、農家、工場などの中から選択して取り上げること。
イ 「販売」については、商店を取り上げ、販売者の側の工夫を消費者の工夫と関連付けて扱うようにすること。
ウ 「国内の他地域など」については、外国とのかかわりにも気付くように配慮すること。
(3) 内容の(3)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア 「飲料水、電気、ガス」については、それらの中から選択して取り上げ、節水や節電などの資源の有効な利用についても扱うこと。
イ 「廃棄物の処理」については、ごみ、下水のいずれかを選択して取り上げ、廃棄物を資源として活用していることについても扱うこと。
(4) 内容の(4)に「災害」については、火災、風水害、地震などの中から選択して取り上げ、「事故の防止」については、交通事故などの事故防止や防犯を取り上げるものとする。
(5) 内容の(3)及び(4)にかかわって、地域の社会生活を営む上で大切な法やきまりについて扱うものとする。
(6) 内容の(5)のウの「具体的事例」については、開発、教育、文化、産業などの地域の発展に尽くした先人の中から選択して取り上げるものとする。
(7) 内容の(6)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア ウについては、自然環境、伝統や文化などの地域の資源を保護・活用している地域を取り上げること。その際、伝統的な工業などの地場産業の盛んな地域を含めること。 イ エについては、我が国や外国には国旗があることを理解させ、それを尊重する態度を育てるよう配慮すること。

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