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教科書改訂で国語の授業の内容はどのように変わりますか?

国語に関しては、中学2年生から授業単位が1時間増えます。それに伴って、当然授業内容の量も増えていきます。どの教科書も5~20%程度厚くなっています。

教科書改訂で授業の内容はどのように変わりますか?具体的には、「話す・聞く」、「読む」、「書く」といった国語の主要領域のほか、今回の学習指導要領の改訂で「言語事項」が「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」に改められたのが特徴的です。古典など,日本の言語文化にもっと親しむことで、日本文化そのものに若くから興味を持ってもらいたいという意向があると考えられます。

この学習指導要領の改訂に伴い,教科書では古典の教材や漱石や鴎外など近代作家の作品が増えています。また,書かれた内容を正確に把握して、それを自分の言葉で説明するという課題も増え、教材を通して「思考力」や「判断力」の強化が意図されています。

「教科書準拠」の国語の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?

「教科書準拠」の参考書を使うことにはどのようなメリットがありますか?まず教科書に掲載されている作品をしっかりと理解し、自分の力に変えていくためにも、教科書準拠の教材はきっと役に立ちます。時間的な問題で授業では説明しきれなかった内容でも、文理の教材でしっかりと補足し理解できるように作られています。理解できれば、国語を好きになることができます。好きになれば、表現力も自然と身についてきます。国語教育の基本は、ほかの教科と同様に「好き」になることから始まります。国語を好きになり、日本語を好きになることから、すべての力への道筋が生まれてきます。

文理では、国語の教材を作る際に、どのような点に注意していますか?

国語は解答が1つとは決まらないとも言われますが,少なくとも中学校の学習ではすじみち立てて考えることにより,解答を導き出すことができるものです。そのために必要なのが基本的な問題で道筋をつくる考え方を学ぶことであり,それが身につくよう心がけています。
文理にはその点で長年の経験がありますので、<教科書準拠>という帯を掲げることができるのです。


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