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2010年10月 7日

移行措置とは?

※現在、移行措置は終了しております。

小学校は平成23年度、中学校は平成24年度から「新学習指導要領」が全面実施されます。
平成21年度から、小学校は2年間、中学校は3年間が
「新学習指導要領」実施に向けての移行期間となります。

 それぞれの教科・学年で新学習指導要領を円滑に実施するため、
小・中学校では学習内容の「移行措置」が行われます。
<学習指導要領の改訂に伴う移行措置の概要(文部科学省公示文書より)>

1.移行措置期間における基本方針
 平成20年度中に周知徹底を図り、平成21年度から可能なものは先行して実施。
 移行措置期間中に、教科書の編集・検定・採択を行い、小学校は平成23年度から、
 中学校は平成24年度から新しい学習指導要領を全面実施。

2.総則や道徳等は直ちに先行実施
 直ちに実施可能な、学習指導要領の総則や、道徳、総合的な学習の時間、
 特別活動については、平成21年度から新しい学習指導要領の規定を先行実施。

3.算数・数学及び理科は教材を整備して先行実施
 算数・数学及び理科については、新課程に円滑に移行できるよう、移行措置期間中から、
 新課程の内容の一部を前倒しして実施。(授業時数の増加も前倒し実施)
 これに伴い、小学校では、総授業時数を各学年で週1コマ増加。
 (中学校は、選択教科等の授業時数を削減するため、総授業時数は変更なし)
 新課程の前倒しに伴い、現在の教科書には記載がない事項を指導する際に
 必要となる教材については、国の責任において作成・配布。(具体的方策は検討中)

4. 他の各教科等(学校の判断で先行実施)
(1)各教科(算数・数学及び理科を除く)
 各教科(算数・数学及び理科を除く)は、学校の判断により、 新学習指導要領によることも
 可能とする。

 但し、以下のものについては、全ての学校で先行実施
 ・ 地図帳で指導可能な「47都道府県の名称と位置」等の指導(小学校)
 ・ 音楽の共通歌唱教材として指導する曲数の充実等(小・中学校)
 ・ 体育の授業時数の増加(小学校低学年)

(2)小学校における外国語活動
 第5・6学年における外国語活動は、各学校の裁量により授業時数を定めて
 実施することが可能。
 (各学年で週1コマまでは、総合的な学習の時間の授業時数を充てることが可能)

移行措置資料ダウンロード

※下記は、平成21~23年度資料です。 

 下記のシリーズにつきましては、共通版の移行措置資料小冊子が本に投げ込まれています。
 下記からPDFファイルをダウンロードすることも可能です。

 移行措置資料は標準版で作成されていますので、学校で配布される補助教材と
 順序が異なっている場合があります。

小学教科書ワーク
 ・算数1年(2.1MB)
 ・算数2年(1.4MB)
 ・算数3年(1.3MB)
 ・算数4年(1.7MB) 追加資料
 ・算数5年(1.9MB) 追加資料
 ・算数6年(2.0MB)

兄弟姉妹のタイプ(雑感)

兄弟姉妹のタイプ以前、ある私立中学校の先生が「いじめの原因の一つには少子化で一人っ子が多くなったこともある。一人っ子は場の空気を読むことが苦手で、他人が話しているにもかかわらず、全く違う自分の話題を話し始めることで『何だ!あいつは自分勝手に!』という流れになり、いじめ的な関係に発展することが多い。」という発言が物議をかもしました。

確かに過去の経験から一人っ子や兄弟姉妹の構成による特徴があるのではと思い、兄弟姉妹構成を聞いて指導に活かしていたのは事実ですし、今もそうです。
例えば、子どもが第1子の場合(一人っ子も当てはまります)、親は子育ての情報が全くないため、情報を渇望して奔走します。その一方、情報過多になってしまうと逆にどうしていいかがわからなくなり、自信がなくなり、子育てに疲弊しています。そして、第2子以降になると、第1子での経験が非常に役立ってはいるのですが、ただ、第1子と同じようにしているだけでは厳しい状況が待ち受けています。子どもは一人一人違いますから。

他にも、一人っ子は、他に比較するものがないため、喜怒哀楽が大きく、一人で盛り上がって一人で落ち込む傾向があります。また、大人との関係と子どもとの関係を分けることが下手なので、人間関係で悩むときがあります。だからこそ、一人っ子の場合は、親がつかず、離れず、の関係を築くことは難しいので、子どもの友だちを大切にして、友だちの話題でコミュニケーションをとることがよいと思われます。

また、下に弟妹がいる長男・長女の多くは、おっとりしていて、やさしい面があります。親にも従順であるためか、意思がないように思われがちですが、芯のある強い子どもが多いです。ただ、本音をうまく意思表示することが下手な傾向があるので「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから・・・」という言動を多用すると行動を自制させてしまい、ますます意思表示をしなくなることが予想されます。そのため、そういった言動はやめた方がよいでしょう。それに下が妹の場合、お父さんの子どもに対する役割がしっかりしていると子どもらしい子どもになることが多いです。

最後に、弟妹ですが、上に兄がいる場合、兄がきついと「きついか弱い」のどちらかになります。また、兄がおっとりだと「きつく見えるが根本は弱い」子どもが多いです。で、兄に勝ちたいが絶対に勝てないとも思っていますので、兄とは決して比較しないことが一番重要です。
それから、上が姉の場合は、やさしいが勝気な傾向があります。姉がきついとつぶされることもあります。本人に自信をつけさせる言行が必要です。逆に、姉がおっとりした性格だと強気になり、自身過剰になる傾向がありますので、たまに父親が天狗の鼻をへし折る必要があります。その他、男女混合の3人兄弟・姉妹の真中は扱いが非常に難しいことが多いです。上にも下にも気が回り、性別も違うことが影響しているのかもしれませんが、はっきりしたことは言えません。

以上が感じていることです。
しかし、私は専門家ではありませんので、あとは皆さんの判断にお任せます。

(2009.01.15)あまのじゃく

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生徒からのサイン(若き講師へ)

生徒からのサイン ある生徒の「テストやり直しノート」に目を通していたときのこと。次への学習意欲喚起となるべく直筆でコメントを書くようにしているのだが、「何かいつもと変だ?」と違和感を持った。

 わかった。ノートに書いてあるえんぴつの色がいつもより薄いのである。春先のころのノートには、黒くて、太くて、しっかりした文字が書かれているが、半年も経ったノートの文字は細くて、薄くて、か弱い文字が並んでいた。「やる気が無なくなった?」「何か問題が起こった?」。詮索しても仕方がないので、私なりに、その生徒へその文字に対しての想いをノート1ページ使って延々書き綴った。

 確か、「私は授業中、キミらに理解してほしい重要なことは黒板に音がするくらい叩くように書いているのを、感じてくれていますか。どうしても気持ちが入ってしまうのです。そういうことから考えると、今のキミの文字には覇気が感じられません。何かありましたか。・・・・・・相談に乗ります・・・・・・」のようなことを書いた。

 そのノートを返却後、また力強いノートが提出され始め、それに伴って成績も少しずつだが上がったような気がする。
何気ないことに重大な大切なサインがあると思う。
「えんぴつ」は感情表現の1つの道具である。

(2008.01.16)あまのじゃく


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授業の本質(若き講師へ)

授業の本質この頃の生徒を見ると何か「ブロイラーのような状態=教師の指示待ち、指示通りに動く受身の状況」にあると思う。

授業の根本は解答解説に書いてあることをくどくど説明=授業することより、「どうやったら気づくか」「何を使って解くのか」「文章を1度読んだだけで内容を理解するには」など、家で生徒が一人では出来ないことを教師の目の前でさせることだと思っている。

常に生徒に正対し、絶えず生徒へ発問し、一人も下を向かせることなく、口頭で説明する内容を聞くという行為だけで理解させていく授業が理想であろうか。

きれいに板書内容が書かれたノートをとっても、なぜ、これが書かれているか家に帰ってわからなければ話にならない。講話を聞きに来ているのではなく、黒板の内容を写す作業をしに来ているわけでもない。

生徒を鍛えるとは、ノートに写した量や宿題の量ではなく、自分の目の前での生徒の演習であると私は信じている。

(2009.2.2)あまのじゃく


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教科書ワークだけで100点取れました!

教科書ワークを始めたきっかけを教えてください。
お母さん
教科書ワーク小学1年生から小学3年生までは通信教育で勉強していました。
低学年の時は付録に惹かれて続いていたのですが、学年が上がるにつれて
付録にも興味がなくなり、量も増えて全てをこなせなくなってしまったので
毎日の教材を再検討することにしました。

教科書ワークは、今年から使っています。
近くの本屋さんで見つけましたが、中を見てみて分かりやすそうでしたし、
子どもも気に入ったので全教科購入しました。

どんなところが気に入っていますか?

教科書ワークはじめに説明文があって、問題が解きやすいところが気に入っています。

あとは、教科書の何ページか書いてあるので分からないところがあっても
教科書を調べたらすぐに分かる
ところが良いです。

お母さん
どこでも良いから、平日に1日2ページ教科書ワークで勉強する
と約束して勉強しています。
2ページなら集中して取り組むことができるので、飽きたり気が散ったりして
三日坊主にならないところが良いのではないでしょうか。
この約束はずっと守って頑張っています。
お出かけしたりするときは、前日に4ページこなすなど
自分なりに工夫しているようです。

教科書ワーク遊ぶことも大切だと思っていますので、学校で習ってきたことを毎日少しずつ勉強して、
無理なく着実に身に付けてもらいたいと思っています。
遊びと勉強のメリハリがつくことで規則正しい生活が身についてきましたから
この調子で頑張ってくれたら嬉しいですね。

今までの通信教育などと違って、1年間で勉強する量がはじめに目に見えて分かりますし、
勉強するにつれてページが埋まっていくのも達成感があって、
本人のやる気につながっているようです。

念のため私が(勉強したかどうか)教科書ワークをチェックしているのですが
終わったところにシールが貼ってあるので確認しやすくて助かっています。
きほんのワークが解けたらはってんのワークに進むというのもいいですね。
基礎力と応用力が確実に身についていくと思います。

また、付録でついてきた無料テストダウンロードサービスも、
夏休みの勉強にとても役に立ちました。
少し難しい問題もあって力もつきましたし、1日1ページと無理なく
進めやすかったですよ。

いつもどんな風に勉強していますか?
お母さん
毎日学校から帰ったらすぐに遊びに行くので、勉強するのは夕ご飯の後の1時間。
私が横で見ていなくても、一人でちゃんと教科書ワークで勉強しています。
どこでも良いから2ページ、というのが、彼には向いているのかもしれませんね。
毎日の勉強の習慣づけは、自然とできているように思います。
彼が寝た後に、答えを見ながら丸付けをするのが私の日課にもなっています。
解けなかった問題は次の日、必ず復習して"わからない"を残さないようにしています。

教科書ワークしか勉強していませんが、学校のテストで100点を取ることもありますし、
やはり毎日の復習は効果的ですね、と、先日学校の担任の先生とも話したところなんですよ。

子どものタイプ(雑感)

子どものタイプどんな場合でも、第1子は親にとって子育ての情報が全くないため、有益な情報を求めて奔走します。その際、情報過多になり過ぎると、何がわが子に合うのかがわからなくなり、逆に子育てに自信がなくなってしまいます。ひどくなると情報に振り回されて親子とも疲弊してしまいます。あげく、親から「子育ては失敗だった。」という言葉が発せられると、子どもは非常に傷つきます。
かたや第2子以降では、親は第1子での経験が役立ってくるわけですが、子どもは一人一人全く違っていることを認識しないとまたしても厳しい結果が待ち受けます。

さて、そんな中、過去の生徒対応で血液型のように兄弟姉妹の関係を統計的に見ると、ある程度同系の性格を発見できます。
例えば、一人っ子の長男は、家庭において比較する対象がないためか、喜怒哀楽が大きく、一人で盛り上がって一人で落ち込む傾向があります。また、大人との関係と子どもとの関係を区分けすることが下手なので、人間関係で悩むときがあります。この場合、親の関わり方次第で、自立するか、親べったりになるかの両極端のタイプになる傾向があります。そのため親は、つかず離れずの関係を築くことが難しいので、子どもの友だちを大切にして、友だちの話題でコミュニケーションをとることがよいと思われます。

他にも、2人兄弟姉妹の場合で、下に弟妹がいる長男・長女は、おっとりしていて、やさしい面があります。親にも従順であるためか、意思がないように思われがちですが、芯は強い子どもが多いのです。ただ、本音をうまく意思表示することが下手な傾向があるので「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから・・・」という親の言動はなるべくやめた方がよいでしょう。その言葉を多用すると行動を自制させてしまい、ますます意思表示をしなくなることが予想されます。加えて、下が妹か弟の場合でも違った傾向になります。それに、上に姉がいる長男、兄がいる長女でも面白い傾向があります。

全部を紹介するにはスペースが限られていますのでここまでとしますが、とにかく、親は子育てに関しては一生初心者マークですから、人様の教育方法がわが子にぴったり合うわけでもないので、一人っ子、兄弟姉妹などの環境による特性を熟知され、上手に導く以外、これといったものはないはずだと思うのです。

(2008.06.30)あまのじゃく


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国語の教科書はどう変わる?

国語の教科書はどう変わる ●平成23年度●
伝統的な言語文化に親しむことをねらいとした教材が多く扱われるようになりました。1・2年では神話・昔話、3・4年では短歌・俳句、5・6年では「枕草子」「平家物語」など有名な古文の冒頭や漢文が取り上げられています。6年では、近代の文語調の文章も紹介されています。

 記録・報告・話し合いなど「話す・聞く」「書く」教材がより充実。活動例を具体的に示して、プロセスが学べるような構成になっています。「読む」教材でも、読み取ったことを自分に引き寄せて考える課題や、自分の意見を発表するという課題が多くなっています。

 複数の文章を読み比べたり、図表や絵と対応させて文章を読み取ったりする教材が積極的に取り上げられています。言葉に関する教材では、数多くの表現を載せるようになりました。

●平成27年度は●
 ・ページ数がやや増加しています。
 ・漢字・言葉では、大きな変更はありませんが、コンピューターのローマ字入力を扱う教科書が増えています。
 ・伝統的な言語文化では、古文・短歌・俳句など、これまでより重視したあつかいとなっています。

算数の教科書はどう変わる?

算数の教科書はどう変わる ●平成23年度●
教科書のページ数が増えましたが、具体的には、「学習内容」の増加「練習問題の収録数」の増加の2つです。

 学習内容では、今までに学んでいた学年の1つ上や2つ上の学年の内容が下りてきます。たとえば、今まで4年生で学習していた「分数」や「小数」は、分数が2年生から小数が3年生から学習します。

 また、5年生の台形の面積の公式など、今まで発展的に扱われていた内容が通常の学習内容に戻ってきています。さらに、教科書によっては、桁数を多く扱ったり、より複雑なパターンの計算を扱うなど、より深く学習する内容になっています。

 教科書掲載の問題数の増加によって、学校での宿題の量が増え今まで以上に、家庭学習の時間を確保する必要もでてくるでしょう。

●平成27年度は●
 ・ページ数がやや増加しています。
 ・若干の単元の順序入れ替えはありますが、単元数や学習内容の大きな変化はありません。
 ・「発展的な学習」の扱いも、大きな変化はありません。
 ・正答率の低い問題を掲載する教科書や、内容に直結するデジタルコンテンツをWebに用意する教科書も出てきました。

理科の教科書はどう変わる?

理科の教科書はどう変わる ●平成23年度●
今まで、4~6年生の教科書は、ほとんどの出版社で上下巻に分かれていましたが、6社中5社が上下巻が合本になりました。また、6社中3社がワイド版(横幅が広く)になり、写真やイラストが大きく見やすくなりました。

 内容的には、3年生で「風やゴムのはたらき」「ものの重さ」、4年生で「ほねときん肉」、6年生で「月と太陽」などが新しく加わっています。

●平成27年度は●
 ・ページ数が10%以上の増加をしています。
 ・すべての出版社で、4~6年生の教科書が上下合本となり、また版型もワイド版となりました。
 ・単元数の大きな増減はありませんが、各社とも内容の充実を図り、より詳しく丁寧な記述となりました。
 ・「発展的な学習」の扱いも、大きな変化はありません。
 ・防災関連はほぼ全社が内容を充実させています。独立した新章を設けた教科書もあります。

社会の教科書はどう変わる?

社会の教科書はどう変わる ●平成23年度●
大部分の教科書で、B5判からAB判へとサイズが大きくなり、写真や図版が新教科書では大きく見やすくなっています。ページ数もほぼ全学年で増えています。

 教科書本文以外で、てびきや事例紹介などの記事をさらに充実させたものも多く、知識だけではなく、資料の活用力や思考力ものばせるよう配慮されています。

●平成27年度は●
 ・ページ数は一部の教科書で大きく増えていますが、全体ではやや増加です。
 ・すべての教科書がAB版となりました。
 ・若干の単元数の増加は見られますが、トータルでは内容の大きな変化はありません。
 ・東日本大震災や福島第一原発事故の記述が加わり、防災や復興に関する単元を新設した教科書もあります。
 ・すべての教科書会社が尖閣諸島と竹島に関する内容を掲載しています。


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