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兄弟姉妹のタイプ(雑感)

兄弟姉妹のタイプ以前、ある私立中学校の先生が「いじめの原因の一つには少子化で一人っ子が多くなったこともある。一人っ子は場の空気を読むことが苦手で、他人が話しているにもかかわらず、全く違う自分の話題を話し始めることで『何だ!あいつは自分勝手に!』という流れになり、いじめ的な関係に発展することが多い。」という発言が物議をかもしました。

確かに過去の経験から一人っ子や兄弟姉妹の構成による特徴があるのではと思い、兄弟姉妹構成を聞いて指導に活かしていたのは事実ですし、今もそうです。
例えば、子どもが第1子の場合(一人っ子も当てはまります)、親は子育ての情報が全くないため、情報を渇望して奔走します。その一方、情報過多になってしまうと逆にどうしていいかがわからなくなり、自信がなくなり、子育てに疲弊しています。そして、第2子以降になると、第1子での経験が非常に役立ってはいるのですが、ただ、第1子と同じようにしているだけでは厳しい状況が待ち受けています。子どもは一人一人違いますから。

他にも、一人っ子は、他に比較するものがないため、喜怒哀楽が大きく、一人で盛り上がって一人で落ち込む傾向があります。また、大人との関係と子どもとの関係を分けることが下手なので、人間関係で悩むときがあります。だからこそ、一人っ子の場合は、親がつかず、離れず、の関係を築くことは難しいので、子どもの友だちを大切にして、友だちの話題でコミュニケーションをとることがよいと思われます。

また、下に弟妹がいる長男・長女の多くは、おっとりしていて、やさしい面があります。親にも従順であるためか、意思がないように思われがちですが、芯のある強い子どもが多いです。ただ、本音をうまく意思表示することが下手な傾向があるので「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから・・・」という言動を多用すると行動を自制させてしまい、ますます意思表示をしなくなることが予想されます。そのため、そういった言動はやめた方がよいでしょう。それに下が妹の場合、お父さんの子どもに対する役割がしっかりしていると子どもらしい子どもになることが多いです。

最後に、弟妹ですが、上に兄がいる場合、兄がきついと「きついか弱い」のどちらかになります。また、兄がおっとりだと「きつく見えるが根本は弱い」子どもが多いです。で、兄に勝ちたいが絶対に勝てないとも思っていますので、兄とは決して比較しないことが一番重要です。
それから、上が姉の場合は、やさしいが勝気な傾向があります。姉がきついとつぶされることもあります。本人に自信をつけさせる言行が必要です。逆に、姉がおっとりした性格だと強気になり、自身過剰になる傾向がありますので、たまに父親が天狗の鼻をへし折る必要があります。その他、男女混合の3人兄弟・姉妹の真中は扱いが非常に難しいことが多いです。上にも下にも気が回り、性別も違うことが影響しているのかもしれませんが、はっきりしたことは言えません。

以上が感じていることです。
しかし、私は専門家ではありませんので、あとは皆さんの判断にお任せます。

(2009.01.15)あまのじゃく

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