トップへ » 特集・読みもの » 元塾長の「辛口」教育談義 » 雑感 » 脳トレ » 脳トレ(雑感)

脳トレ(雑感)

脳トレ以前、同じ時期にある新聞と雑誌で似たような記事を目にしました。
 新聞は「ゲームをしている時より、計算をしている時の脳の動きが勝っている」、雑誌は「百マス計算をするより、思考的な問題を解いている方が脳を鍛えられる」という内容でした。

 昨今、実に「脳」ブームで、関連商品も巷にあふれています。しかし、私は、何か特別なものを使わなくても生活の中で様々な脳開発できることが多いと思っています。

 私の塾で勉強の計画を立てる場合など、計画うんぬんの前に「料理をさせるように」と親御さんに助言することが多くあります。

 料理するには様々な力が必要とされます。

 まず、食材の購入過程で、季節感や産地、漢字、形・色など食材に関する様々な知識を得ます。かつて、ある中学入試で魚を答えさせるのに「魚のイラスト」で選択させたものがありました。切り身しか知らない現代の子どもには難問だったことを思い出します。

 また、調理する上で、食材を切る場合はいく通りも方法があり、切った切り口や切ったものの形状を、想像し、覚えることで空間的な事柄や想像力を養うこともできます。

 そして、調味料の多い少ない、あるいは、調味料のあわせ方でどんな味になるかなどは、推測と実証の勉強にもってこいですし、五感も鍛えられます。

 最後の食器の片付けや洗い方では、工夫をすることで作業効率を考えることができ、段取り力も身に付くはずです。

 このように、料理だけでも結構な脳トレ(勉強)ができます。
 低年齢のうちに、家事を手伝うことも大切な脳開発だと思うのです。

<おまけ>「計算が遅くて・・・」などの悩みを解消するには、生活面の動作(着がえ、片付けなど)のスピードも上げないと無理でしょう。すべては「脳」がコントロールしていますから。

(2008.01.16)あまのじゃく


» 元塾長の「辛口」教育談義 インデックスへ


トップへ » 特集・読みもの » 元塾長の「辛口」教育談義 » 雑感 » 脳トレ » 脳トレ(雑感)