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教育と恐怖(雑感)

教育と恐怖「基本が出来ていませんね。」「基礎がわかっていません。」など、教育の世界ではよく使われる言葉です。

では、「基本・基礎」とはいったい何を指すのでしょうか。そして、「応用」はどういったものでしょうか。

たとえば、算数の場合、「基本は四則混合計算ができること・基本的な知識があること」で「応用は文章題や図形の問題を計算や知識を使って解くことができること」でしょうか。難しい話ですね。

以前、ある問題集の基本問題・標準問題・応用問題を切り分けて、どの問題がどのレベルかわからないようにして問題を並べて、基本問題・標準問題・応用問題に分けるようなテストを教師に課したことがありますが、各教科とも全問正解者がいませんでした。それほど、区分けは難しいものです。

また、不注意なミスと基礎を理解していないことは全く違うのです。
例を挙げれば、「時速4kmで30分歩いたら、何km進みますか?」という算数の速さの問題で、120kmという答えを出した子どもは計算ミスではなく、基礎を理解していないことになります。

あるいは、テストで何点なら基礎を理解していることになり、100点でなければ応用力がないということが言えるでしょうか。

親御さんがどう考えるかで基礎力・応用力の捉え方が随分違ってくるものなのです。

(2008.11.06)あまのじゃく


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